ブルーサファイアを追加加工

プラチナ製のルビーリング

形見のお品なので、デザインは変更しないでリメイクするご依頼をいただきました。

片方の中石が外れ落ちて無くなっていますので、ルビーのペアとして空いたところにブルーサファイアを入れることになりました。

メレダイヤの入っているところには部分的にカラーストーンをお入れします。

丸餅状にプラチナ地金を用意

指輪の形を丸く直してから、ご希望のリングサイズに加工し直して、ブルーサファイアを取り巻く枠を作るために、プラチナ地金を融かしました。

ゴールドは1,000度余りで融けますが、プラチナは2,000度近い温度に昇温して熔解します。

熔解中に表面張力で丸餅状に固まったプラチナ地金を放冷し、それを金鎚で叩いて棒状にし細長い板状に形作ってから、サファイアの円周に合わせて曲げ、リング本体にロウ付けしていきます。

融かした地金を板に加工

ブルーサファイアを石留めするための楕円形のプラチナ枠を制作した時の画像です。

この後、他に8ピースの予定でカラーストーンを散らばせて入れる予定です。

可愛いく、とお伺いしましたので、ピンクとブルーとレッドとグリーンのような淡くカラフルな宝石を選んでいます。

拡大画像

カラーストーンを入れる場所を探していますと、リングをかなりご使用になられている様子で、どこかにぶつかってしまったと思えるダイヤモンドにヒビが入ったり欠けたりしていました。

そのダイヤモンドを外して、空いた穴に別の宝石を入れます。

また、メレダイヤの爪が潰れて平らになってしまっていますので、全部の爪を丸い感じに作り直します。