
【7月からの順を追って…】

唯一無二の美しさを持つ、プラチナ製のエメラルドリング。
テーパーダイヤモンドもエメラルドも、どちらも1カラットを超える贅沢な輝き。
完璧なフォルムとバランス、そして細部まで極められた仕上げは、最高の職人技の結晶。
今の時代、このレベルのリングを手作りすることのできる人がどれだけいるでしょうか――。
リフォームのご依頼をいただき、潰すのが惜しいという思いが込み上げます。
ですが、高さが気になり、普段使いには出番が少ないとのこと。
じっくりお時間をいただきながら、いくつか新しいデザインをご提案します。

プラチナ枠から宝石を外すと、それぞれの寸法を測ることができます。
エメラルドの背の高さが分かりましたので、その高さをベースにしてできるだけ背の低いデザインを考案します。

エメラルドとテーパーダイヤモンドのリング。
リメイクするご依頼をいただき、色々とラフスケッチをしてみました。
これ以外の1点のデザインでご注文をくださり、制作を開始しています。
ご注文をいただきまして誠にありがとうございます。
着けやすくセンス良く綺麗にお作りいたします。

ヤスリ加工をしました。
プラチナで制作中のオリジナルデザインのエメラルドリングになります。
基本的な形ができましたので、これから細部を作り込んでいきます。

オーダーメイドリングのプラチナ900地金を共づけ(シャカづけ)しました。
充分な厚さと幅があるしっかりとしたリングで、まだ宝石を石留めするかなり前の段階ですので、融点の低いロウでロウ付けするのではなく、1755度のプラチナリング本体の融点のあたりまで昇温して、追加プラチナとリング本体を内側と外側から融かしつけています。
これは、リング内側を削って中石の高さを 0.5ミリ低くなるように加工した時に、指輪サイズが予定より若干大きくなったので、ノコ刃でリング下部を切断してピッタリのサイズにし、そのあと切断箇所が消えて無くなる加工をしたというようなことです。
ここから、ヤスリ加工をし、ヘラ加工のあと、綺麗に磨いて自然なリングの形に作っていきます。

下2つの画像は、先ほどの共付け(シャカづけ)の箇所を、ヤスリ加工でなだらかなリングの形に整えたところです。
内側も外側も融けた形の地金から、スッキリと見やすい地金に変身しましたね♪
オーダーの純金リングを制作する時に共付けの加工をしますが、融点がさらに700度ほど高いプラチナ地金の共付けは、とても技術の要る加工なんです。
上の6枚は、プラチナ地金を丸いお餅状に熔解してから角棒に形づくり、それを0.7ミリほどの丸線に加工したところの画像です。
もう少し細くしてダイヤモンドを石留めする線爪にします。

プラチナ製のエメラルドリング。
お選びいただいたオリジナルデザインでハンドメイド中です。
ずいぶん時間がかかっていますが、いろいろな品の加工と並行して毎日のようにずっと手を加え続けて、あとは照り出し磨き仕上げをしてからエメラルドの石留め工程に入っていきます。
もうしばらくお時間をくださいね。
ありがとうございます。

エメラルドのプラチナリングが完成しました。

7月にお話をいただいてから、いろいろなタイプのデザインをし、ご了解をいただいたデザインのリングに合うラウンドダイヤモンドをご用意して、制作を始めました。

お預かりしたエメラルドとテーパーダイヤモンドをどのように活かすかがテーマでした。

できる限りリングの背の高さを抑えて、エメラルドを保護しながら、着けやすく、お洒落で、しっかりとしたつくりの指輪を目指しました。

「こんにちは🙇♀️
ただいま荷物を受け取りました🧳
想像以上の美しいリングになりましたねー😄
岡田さんってすごい力量ですねー👏👏👏👏👏」
と、嬉しすぎるお言葉をいただきました。
こちらこそ大切なリングの制作をご依頼くださり誠にありがとうございました。喜んでいただけてとても嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(2025.10.29記)