アーカイブ【金細工師 彫金師 etc. 2001.6】

過去のホームページのご質問やお答えや説明など

過去記事
(年月日の無い項目は 2001.6.7 記)
ANSWER : 岡田義昭  応援

フルオーダー
➡匿名のEメールで『オーダー』の見積もりをしてもらえませんか?
ジュエリーをオーダーしたい時は どのようにすればいいのですか?
Eメールのウイルスについては安全ですか?
マリッジリングのデザインが決まっていませんが、オーダーできますか?
ジュエリーの完成までに どれくらい 日数がかかりますか?
オーダージュエリーの金額はどれくらいで できますか?
オリジナルジュエリーのデザインを 色々見たいのですが。
試作品か完成品を見せてもらえませんか?
どんなものでも つくれますか? (お受けできないものもあります)
雑誌などに載っているジュエリーと そっくり同じものが欲しいのですが。
雑誌などを参考に見て 作ってもらえませんか?
オーダーしたい時 素材はどう選べばいいのでしょうか?
オーダー品は なぜ プラチナとゴールドだけなのですか。
シルバーや銅でジュエリーを作って欲しいのですが。
ホームページ上の画像には、銀や銅で作ったものがありますが。


チタンは、銀色?灰色?青色?何色ですか?
チタンの色はどのようにつけるのですか?
放置した時のチタンなどの色
チタンは硬いので、長く使っても小傷が付かないって本当ですか?
小傷の付いたチタンジュエリーを 自分で仕上げたいのですが…
他店のチタン指輪のサイズを直してもらえませんか?
岡田彫金工房のチタン指輪のサイズ直しは可能ですか?
チタン素材でジュエリーリフォームしてもらえませんか?
チタン指輪の彫り模様は消えることはないのですか?
チタンの色がきれいに保てるのか心配…
チタンはだんだん黒くなるのですか?
チタンの色が変化してきている?
チタンの色 経年変化

*  大ざっぱなつくりのジュエリーには価値が無いですか?
* 新しいことをしたいと漠然と思っているのですが、 評価の定まっていない新しいこと(もの・ジュエリー)には価値があるのでしょうか?


ANSWER : 岡田義昭

金細工師の技術を身に付けたいと思うのですが、どのようにすればいいのかわかりません。  (2001.6.7)

ジュエリー学校に入学して勉強されるか、 カルチャースクールでジュエリー講座を受講されるか、 ジュエリーメーカーにお勤めになるか、 技術を持った方の営まれているお店 または 工房にお勤めになるか、 技術本を読んで独学されるか ・・・     です。

彫金師に弟子入りしたいのですが、どうすればいいですか?  (2007.9.18)

『私は、彫金師という職業にたいへん興味を持っていて、どこかの工房に弟子入りしたいと考えております。しかし、その方法が分かりません。弟子にしてもらうには、どうすればよいでしょうか?』
いくつかの方法があると思いますが、21世紀に入ってからはインターネットの時代ですのでとても便利になりました。 一昔前ならば、親か兄弟姉妹か親戚か学校の担任の先生か先輩か友達かに相談する方法以外では、新聞や雑誌や電話での相談コーナーを利用するくらいの方法しか見つかりませんでした。
今は、ピンポイントで特定の人にコンタクトできることも多いので、内容の絞れた返事も期待できます。ただ… 『弟子にして欲しい』ということはおそらく就職活動をしていることと同じ意味ですので、採用予定のあるところにお話しを持っていかなければそれ以上前には話しが進みません。彫金することが好きで、もうすでにいくらかの経験があって、この技術なら持っています、という場合には、インターネットで検索して、採用募集している旨の表示のある工房や個人の職人や作家やお店に、メールかファクシミリか電話で問い合わせてみるといかがでしょう?
技術のある人をどの企業も欲しいのです。彫金することに興味があるけれどまだまったくの初心者です、という場合には… やっぱり同じくインターネットで検索してみて、その工房のホームページを眺めてみて
見込みがありそうなところへ、メールかファクシミリか電話で問い合わせてみるといかがでしょう? 匿名では良い返事は期待できませんが… 下働きからさせてくれるところがあるかもしれません。(
落語家でも漫才師でも、小説家でも漫画家でも、建築家でも彫刻家でも、そこにたどり着くまでの道のりは人さまざまです。)方法は・・・ もし、わずかなつながりでもある知り合いがいるならば、その人に紹介してもらうとか…
紹介者がいる場合は、双方がいくらかでも安心できます。 まったく一面識も無い工房に入りたいと思う場合は、当って砕けろ式に自分でコンタクトをとって話してみるとか…就職試験と同じであるならば、こぎれいな格好をして出向くとか、履歴書を用意しておくとか、礼儀正しくハキハキとしたしゃべり方をするとか、時間を守るとか、社会人として普通のことを身に付けていなければ迎え入れてもらいにくいと思えます。人には相性がありますので、ピッタリのところが見つかると良いですね。

どれくらいで一人前になれるものですか?

 ジュエリーの地金加工技術についての 一般論になります。 個人の素質と意欲で 習得スピードは違って来ると思いますが ・・・

1日8時間 仕事として作業して、3~6ヶ月が過ぎると 慣れてきた感じがしてくると思います。 3年位で かなり形よく作れるようになってくると思います。
5年間位 仕事として加工作業すると 大抵のものが作れるようになっているはずです。 お客様からのどんな注文品でも作ることができる経験が積めるには、10年位かかると思います。
ただ、自分の目標を どのレベルに置いているかで 話は変わってきます。 ちょっと興味があるから 経験として一度だけでも加工してみたいのか、 形やバランスが悪くても
自分で作ったものを自分の身に付けたいのか、 自分が何かを作ることができるのを 誰かに見てもらい 知ってもらいたいのか、 物を作ることが好きで好きでたまらないから
趣味で続けたいのか、 修理などの技術を身に付けて 職業としたいのか、 溢れるセンスを持て余して 作家活動をしたいのか、 ジュエリーの歴史を変えてしまうような
新しいことを目指しているのか、 きれいなものを生み出すことで いろいろな人々に喜んで貰いたいのか、・・・ 自分はどんなものが作りたいのか、どの範囲のことを
どの程度までしたいのか、を決めておかれるのが良いと思います。 ジュエリーを趣味のように作り始めて1年になる、その間いくつか完成作があるし ひとつの技術はマスターした、だから一人前。(?)
3ヶ月間作ってみたら 自分なりのジュエリーが何とか作れるようになった、友人が買ってくれた、だから もうプロ。(?) それも一つの考え方、価値観なのでしょう。
自分が短期間に身に付けた 初歩的な範囲の技術や知識やセンスで、しばらくの期間 オリジナル品を創作していくことは可能です。 ただ、2年 3年 5年と創作を続けて行くことができるかどうかが疑問です。
デザインが浮かばなくなった とか、別分野の事は知らない とか、違うタイプのものを作る能力は無い とかの、色々な問題が起こってくると思います。
同じデザインのものを繰り返し作っても、自分も周りの人も飽きてきます。 遊びとして作っている内はいいですが、誰かから注文をいただいたのに作る技術が無いとか、自分の生活がかかってきている状態とかになっていれば、どうしようも無く困った事態になります。
そこからが次の段階ですが、少しご質問から外れてきました。 自分の作ったものに 責任を持つことが必要です。 ジュエリーは ワンシーズンだけ楽しめればいい
というものではありません。 お客様に買っていただいたものは、もしも壊れたら 5年後でも10年後でも 元どおりにきれいに直します という気持ちと、そして直すことができるだけの技術が必要です。
素材にいいものを使用することは普通のことです。 デザインについては、人に真似されることがあっても 自分は真似をしないと言う決心があったほうがいいです。真似される立場の方がレベルが高いのです。
貴金属や宝石でつくったジュエリーは50年後でも100年後でも形として残ります。 もし地球が在って、人類が健康で、ジュエリーが残っていれば、1000年後の人に見てもらった時に、感動してもらえるジュエリーを創れていれば嬉しいことです。
いろいろな勉強は 一生続きます。

どうすれば独立できるのでしょうか?

お返事に困ってしまう ご質問です。 今までに かなりの数の方から、準備と方法などをご質問いただいたのですが、 きっかけや動機や方法は 人それぞれでしょうから、何とも答えようがありません。
勤め人ではなく、自営業をしたい、あるいはジュエリー作家になりたいということなのでしょうが、人それぞれ向き不向きもありますし、時代の追い風向かい風もあります。
既婚・独身の条件や、年齢的に時間が許すかどうかの問題もあります。 自分が今 何がしたいかが、はっきりと分かっていなければなりません。 今 何ができているか、何ができていないかが判っていなければなりません。
だからこうするという 方法と方向を持っていなければなりません。 知識や技術を身に付けることが大切ですが、それには意欲と体力のあることが基本です。
参考になればよいのですが、下の項でもう少しお答えしてみます。

どうすれば、自分でジュエリーが作れて、独立できる様になりますか?

この10年余りの間に、50人以上の方から 同じ様なご質問をいただきました。 かなり荷が重いお問い合わせですが、深刻にならずに,気楽にお答えしたいと思います。

ジュエリーが作れるようになるには、道具・工具を知り、 使い方をマスターしなければなりません。 そして、金属材料の性質を知り、加工できるようにならなければなりません。
また現在では、色々なワックスの特徴を知り、自由に扱えなければなりません。 宝石の特徴を知り、欠けさせたり 割ったりせずに、大切に扱えなければなりません。
デザインができて、人と宝石と貴金属との、最大限の魅力を引きだしてあげなければなりません。 安心しながら独立するためには、いくつかの条件がそろっていなければなりません。
仕事を熟知している、仕事がある、相談する人がいる、資金がある、健康である、etc. でも、気持ちが昂ぶってしまうと、条件が揃っていなくても、目の前の谷の幅や深さも考えずにジャンプして、向こう側へと一歩踏み出してしまいます。
たいていの人は、ジャンプできなくて思い留まっています。 ジャンプした先が、しっかりとした硬い大地であるとは限っていないことを、知っているからです。
では、すべての事柄を身につけてから ・・・ と、慎重に考えてみます。 ジュエリーを形あるものに完成させるためには、 1) 金属を加工する技術を身に付ける
・ ヤスリがけ、糸鋸、ロウ付け、をマスターする。 ・ 地金吹き、酸処理、をマスターする。 ・ 丸線、パイプ、板地金を作れるようにする。 2) ワックスで形作る技術を身に付ける
・ ハードワックスを、彫ったり削ったりして、ほぼ完成作に近い形が作れること。 ・ ソフトワックスを、捻ったり溶かし付けたりして、ほぼ完成作に近い形が作れること。
3) 宝石の名前、硬さ、脆さ、品質、値段、産地、などの知識を身に付ける ・ 柔らかい石は研磨できること。 ・ 酸や超音波洗浄に弱い宝石を知ること。
4) 石留めの技術を身に付ける ・ 中石を留める・・・ヤットコで。ヤニ付けしてタガネで。 ・ 脇石を留める・・・レール留、彫留ができること。
5) 鋳造の知識、技術を身に付ける ・ 鋳込む時の、鋳型の温度と、湯の温度を知っていること。 ・ スを出さない方法を知り、確実に実行できること。
6) 仕上げる技術を身に付ける ・ ロウ目を出さずに 光沢仕上げができること。 ・ きれいな平面仕上げができること。 7) デザインができること
・ 宝石の寸法に合わせた、実物大の画を描けること。 ・ 新しいデザインが、創作できること。 8) その他 ・ 純銀粘土を扱えること。 ・ 彫金(鏨による文様彫り)ができること。
・ 打ち出しができること。 ・ 電解研磨ができること。 ・ めっきの知識と技術があること。 ・ バレル研磨ができること。 ・ ブラスト装置を使えること。
・ その他、パソコン付属の新しい機械を扱えること。 などの 技術があった方がいいです。 自分でジュエリーを作るためには、これらの技術を全部マスターすることが望ましいです。
でも、たぶん何十年か かかってしまって、独立する前に自分の寿命が尽きてしまいます。 そうなると、目標が達成できないので 満足できません。 では、どうすればよいでしょうか。
一番普通なのは、どれかひとつを確実にマスターすることです。 1、6)は、加工職人 の仕事です。 2)は、ワックス職人 3)は、宝石鑑定士 4)は、石留め職人
5)は、鋳造職人 7)は、デザイナー ・・・ それぞれが ジュエリーに関係していますが、まったく別内容の 独立した 重要な仕事です。 3年、5年、10年と時間をかけて、プロフェッショナルになっていきます。
それが手に職を付けるということです。 そうではなくて、短時間に 簡単に、自分が好きなものを作って それを買ってもらって 生活したい。自由に、楽しく、生きたい。 と、おっしゃった方もありました。
・・・ 私は、それに対する答えを持っていません。 (答を持っていませんと書きましたが、補足いたします。 このページを UP して以来、この1ヶ月間に、複数の方に言われました。ジュエリーを作ることはとても楽しそうだ、また
勝負が早そうだから ぜひ自分もしたい、と。 はっきりとお答えいたします。 短時間には作れませんし 簡単にも作れません。 自分が好きで作ったものを、他の人にも同じ様に好きと感じてもらえて、それを必ず買ってもらえる
とは限りません。 自由とか 楽しいとか と感じるのは、自分の心の持ち様 考え様です。 多忙な時でも 疲れている時でも 空腹の時でも、爽快な気分になることはできて、楽しく生活することはできます。
他家の芝生が青く見えているのではありませんか。山の向こうに青い鳥がいるとは限りません。) 趣味でやりながら、将来は仕事にしたい。 と、言われた方もありました。
趣味を延長すると 仕事になる、のでは ありません。 趣味の場合は、自分の時間もお金もかけ放題、材料も使い放題で、楽しむのは自分です。 仕事の場合は、お客様への納期があります。予算もあります。一番喜ぶべき人は
お客様です。 趣味を続ければ、形を作る技術は身につきますが、販売とは結びつきません。 趣味と仕事は正反対の内容です。 自由に遊ぶことと、経営することは、まったく別次元のことです。
(ただ、趣味を仕事にしようとすると 毎日辛い事が多いと感じるでしょうが、 仕事でしていることを趣味と思うと 楽しい事が多いと感じることになります。)
数十年を10年に短縮する方法があります。 その品物をつくること 以外の他のことは一切考えずに、 “ 1日に 24時間、365日仕事すること ”
です。 実際の仕事中はもちろん仕事をして、昼でも 夜でも、食事中でも、お風呂の中でも、新聞を読んでいる時でも、眠っている時でも、“ 頭の中でずっと
その品物をつくる作業をし続ける ” と言う方法です。 8時間労働の 3倍以上の仕事をした結果が出ます。 “ 集中 ” は効果が倍増しますが、“
継続 ” も違う種類の効果が倍増します。1年で5年分以上の成果があります。  私はこの方法で、ジュエリーをつくることを、マスターしています。
だいたい 1982年から1985年の 約3年間に、1) ~ 8) の技術のほとんどを ほぼ独学で身に付けましたが、毎日毎日 頭の中で、描いては消し
描いては消し、作っては壊し 作っては壊し、留めては外し 留めては外し、していました。 あまり言葉にしたことは無かったのですが、『どうすればできますか』
(どのような方法を取れば、短期間でジュエリー制作ができる技術が身につきますか)と、私に質問してくださった方への答は、これ以外にはないのです。
独立するということは、荒野に身を置くことです。 進む方向は自分で決めなければ、道もついていません。屋根もありません。 どの方向に、どうやって道を作って、いつ、どこへ行こうか。
自分が責任を持つのです。保護も保険もありません。 それを楽しむことができれば、独立できます。 どなたか 親切な方が 力を貸してくださるのならば、幸せなことです。そんな
いいお知り合いがあるという方は、独立するにも不安が少ないと思います。 眠ることは楽しみです。また、起きていることも楽しみです。 睡眠時間は、週に5回位が
1日 3~4時間です。一週間で20時間と言うこともあります。 15時間や20時間続けて仕事することはよくあります。 夢でも食べながら、も少し起きていよう。
30年間の習慣です。

       (2002.11.10)

きれいにキャスティング(鋳造)するには どうすればいいですか?

製品に “ ス ” が 入る場合の原因は、いくつか考えられます。 地金をつくる時に原因がある場合と 鋳型に原因がある場合、鋳込む湯の温度と 鋳型の温度が最適かどうか、鋳込むタイミングと圧力のバランス、ワックスの立て方と
太さ厚さの関係、湯の流れ方と ガス抜きの考慮、等 どれかひとつにミスがあっても うまくキャスティングできません。 清浄な地金を 最適な温度に熔かし、よく焼成した最適な温度の鋳型に
ベストのタイミングで鋳込むことが大切です。 彫金・鍛金等に並行して7年間位してみましたが、優秀な全自動のキャスティングマシーンができている現在、きれいな鋳造品をつくるのに必要なことは、9割が知識で、1割が経験です。

ワックスで指輪を作りましたが、キャストはどうすればいいですか?(2003.06.26)

ご自分でしてみたいとのことですが、基本的には 設備の購入から始めませんと 『キャストすること』は 不可能です。 低融点の金属で試作してみるのなら、捨ててもいいと思える有り合わせの台所用品でも出来ないことはありません。(
が、初めからきれいなものは望めません。) 初歩は、200度位で融ける“はんだ”を鋳込む重力鋳造です。 スチールの空き缶にはんだを入れて換気扇を回してガスコンロで溶かします。石膏か粘土かシリコンゴムか、それとも鉄か、身近な燃えにくいものでつくった鋳型に、火傷しないように
火事にならないように こぼさないようにそっと流し込みます。平面的なペンダントであれば何とかできます。 銀などを溶解できる設備をお持ちなら、圧迫鋳造も可能です。
鋳型を焼成できる電気炉などをお持ちなら、簡単な遠心鋳造機で鋳込むことが出来ます。 数百万円以上の予算がおありならば、18金などで吸引鋳造や加圧鋳造することも可能です。地金溶解には高周波溶解炉などを使います。プラチナの鋳造を思われている場合は、もっと高温に耐える別の設備が必要になります。埋没材も2000度の温度と鋳込み時の圧力に耐えうるものが必要になります。
色々してみましたが、設備が少ない段階では、埋没材の気泡を抜くことが大変です。真空状態をつくる装置が無い場所で圧迫鋳造を試みる場合、吹きあがった品の片面いっぱいに粒々の丸い金属が付いたりします。各工程でそれなりの設備をしませんと精密なデザインのジュエリーはキャストできません。
鋳造品は “ ス ” が 一番の困りものです。清浄な地金と しっかり焼成した鋳型を用意できることが基本です。 キャスティングの工程のみを外注されることをお勧めいたします。

彫金教室は開講していませんか? (2003.4.13)

以前には、銀板や銅板を鏨(タガネ)で打って装身具を作ることや、彫ったハードワックスや 捻ったソフトワックスをキャスティングしてジュエリーを作ること、切った地金をロウ付けして指輪を作ることなどを
マンツーマンに近い形でしていたことがありますが、現在は時間的な理由でお休みさせていただいています。申し訳ございません。 今は 姫路市内で “あすなろ教室”
を、お話をいただいたときにのみ させていただいています。

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(2006.7.25) 現在、プラチナ・ゴールド・シルバー素材でジュエリーを制作する時の疑問点などを自由に話し合える『 彫金ジュエリーの会 』を開いています。金細工師を目指す若い方のいろいろな悩みを解決できると思います。個人で作っておられる方であれば参加は自由ですが、会場のスペースの都合で人数に制限があります。参加をご希望の方はにて前もってご連絡ください。

試作品を見せてもらえませんか?       (2003.6.22)

当工房の『オーダーチタンマリッジリング』等は、手仕事でとても硬いチタンなどの素材と対話しますので、時間と技術と集中力が必要です。 するべきことやしたいことが色々とあり、昔ほどに余分な物理的時間がありませんので、現在試作品はほとんど存在しません。複数回の試作は、事前に頭の中で完結しています。
手を加えた品のすべてがレベルの高い完成品になるように、デザインから仕上げまでのプランを 初めから十分に練って その後制作を始めます。失敗のないように、一つ一つのジュエリーに完璧を目指します。
制作手順に迷い無く 最短時間でベストのジュエリーが完成するよう努めます。が、途中 もし予定外の不都合な点が出てきた場合、いくらかの修正を試みますが
それでも満足できない場合、かなづちで叩き潰して没にします。それが20年来のルールです。不出来なものを残したくありませんし、不満足なものに時間を使いたくありません。ですから、途中品も試作品も無いのです。すべては、記憶と手の感触に
経験と技術として残っています。


ANSWER : 岡田義昭

大ざっぱなつくりのジュエリーには価値が無いですか? (2003.6.29)

自分が満足であればすべて良し とする考え方があります。それで満足できなければ、身近な人が誰か一人 一言ほめてくれれば満足できます。さらに複数の人が
いいねと言ってくれれば価値を確信できます。作り手であっても、使い手であっても、人の好みは十人十色です。 また、世界中の60億の人数を考えれば、どこかに自分と同じ好みの人はきっと存在します。ジュエリーを創るという行為やジュエリーを欲しいと思う気持ちは、他人に迷惑をかけるものでもなければ、他人を不快にさせるものでもありません。他人に嘘をつくのでもなければ、他人を陥れるものでもありません。純粋な創作活動や
価値あるものを審美する心です。ジュエリーを創る人なら、自分に自信を持てばいいのではないでしょうか。自分の創作品を発表する時期が来たと確信できるのなら
ためらうことはありません。最高の出来のものを創作し続けるべきでしょう。 自分にもメリットがあります。それを身につける人にもメリットがあります。ただ、自分の創ったものに
満足感や自信や責任を持てないのであれば、それは世に出すべきものではありません。 大ざっぱなつくりのジュエリーにもいくつかの種類・段階があります。
テーマを “大ざっぱなつくり”に設定して創作したのであれば、でき上がったジュエリーがどのような仕上がりでも、自分が『完成した』と思った時が 完成作になります。変に曲がっていても、ぼってりしていても、使いにくくても、その時点で完成品です。
テーマを “大ざっぱなイメージで使いやすく”と意識した場合は、重すぎない様につくろうとか、ストッキングが引っかからない様に尖った部分を作らないようにしようとか、ダイヤモンドが簡単には外れないようにしようとか、別の条件が入ってきて
考えることが広くなってきます。 “ざっくりした感じで こんなシーンに合い センスのいいもの ”と意識してつくり始めれば、つくろうとする形や曲がり方にも意味が出てきますし、幅や厚さや重さやテクスチャにも偶然の要素は入ってこなくなります。すべて最大の効果をねらったものになるはずです。
ジュエリーメイキングには、陶芸の様に『炎に任せる』という 段取りをしたあとに偶然を待つというような部分はありません。 どの工程をとってみても
自分の能力以上の仕上がりにはなりませんし 能力以下の結果にもできません。 デザインすることにも、素材を準備することにも、加工することにも、仕上げることにも、すべて綿密な計算と正確な技術がいります。
肉眼で確認できない制作工程は、唯一、キャスティングする場合の “鋳込まれた瞬間” だけでしょう。それすらもコントロールする技術を持たなければなりません。
ありあわせの金属材料を混ぜて熔かしてみて 面白い色になったと喜べないのです。 手元に鉄があったから 鉛があったからと試しに入れてみて 貴金属のジュエリーにすることはできません。
18金のジュエリーには 経験的に決まってきた最適な配合比率と材料があります。そこから外れると18金ではなくなったり、脆くなったり、ロウ付けできなくなったりします。
『世界にひとつ』と謳うジュエリーにも 色々な意味やレベルがあります。 保育園児がつくった指輪も世界にひとつですし、中学生がつくった指輪も世界にひとつですし、見習い錺職人がつくった指輪も世界にひとつですし、建築デザイナーがつくった指輪も世界にひとつです。金工の伝統技術を持つ熟練作家がつくった指輪も世界にひとつですし、新しい感覚とテクニックを持った新進のジュエリー作家がつくった指輪も世界にひとつです。
どこが違うのでしょうか? 技術が違う、工具機械が違う、センスが違う、コンセプトが違う、思い入れが違う、材料が違う、装着感が違う、ブランドが違う、制作コストが違う、値段が違う、雰囲気が違う、完成度が違う、満足感が違う。
ビジネスとして利益を目指す場合は、他の会社のジュエリーとはこことここが違いますと積極的にデザインや値段やアフターサービスなどを主張して、売れるジュエリーを追い求めながら販売促進に努めます。
ホビーとして楽しむことが目的の場合は、静かに一人で感性の深化を目指していく人もいますし、こんなことをしてるんです こんなこともできるんですと
技術の巧拙は二の次に、ちょっと照れた風に控え目に でもやっぱりさりげなく目立ちたくなってしまう時もあります。 作家として生きようとする場合は、何かの受賞歴やどのグループに所属しているか、自分の服装・ヘアスタイル・性格などのキャラクターや、変わったデザイン・一般的ではない素材などで差別化し、個性・感性を前面に押し出して名前と作品を売ろうとします。
企業の中で制作する技術者は、経験年数や 誰に付いて修行したかや どんな種類のどのレベルの技術を持っているかで、つくれるジュエリーのアイテムやデザインが決まってきます。
世界にひとつしかない大ざっぱなつくりのオリジナルジュエリーが完成した場合、まず一番初めに満足するのは、制作者です。 そのジュエリーを 見て 手に取って
満足感が無ければ でき上がったそれは失敗作です。人に見せられるものではありませんし、ましてや値段を付けて販売できるものではありません。 いい出来だ、と思って
まず身近な人に見てもらいます。 その人は自分ではなく 別の人格・思考・興味・価値観を持った他人ですので、あっ ステキ、と思ってくれるとは限りません。
欲しい!素敵! と思ってもらえたなら、万歳三唱です。 その人にプレゼントしてもいいし、その人に販売しても喜んでもらえます。 なによこれ、ドンくさいわね
きたならしいわね 下手ね といわれたら、とりあえずは、残念です。もっとセンスを磨き、もっと技術を磨き、もっと色々な勉強をしなければなりません。空威張りして、あんたにはこれの良さがわからないんだと言ってみても意味がありません。3年修行した
5年努力した と言ってみても無意味です。 きっと、素人目にも デザインに洗練が感じられなかったのでしょう。おそらく 形に 必然性を感じられなかったのでしょう。買ったときや身に着けたときの幸福感を想像できなかったのでしょう。
でも、世の中は広いのです。 ドンくささを重厚感、きたならしさを渋さ、下手さを素朴さ、と良い言葉でプラスの方に評価してくれる人もきっといます。多くはないかも知れませんが。すぐには評価してもらえなくても一生待てば
誰かどこかにきっと味方が出てきます。 こう言われて からかわれてると感じたり、この人はたぶん評価判断する力がないからこんなことを言うんだ、と思ったりしてしまった場合は、自分でも自分の作品を良い出来だと思っていなかったことになります。
誰にでも好き嫌いの気持ちと判断基準があります。 自分の感じたことをうまく言葉にできない人は、褒めることにも批評することにも真意を伝えることができません。
制作者に好ましい印象を持っている人は、良い評価を与えるでしょうし、悪印象の場合はその反対でしょう。 制作者を育てようと思っている人は、あえて辛口の批評をすることもあるでしょう。
その品でビジネスをしようと心づもりした人は、また別のことを言うでしょう。 販売することを目的としてそのジュエリーを創ったのでしょうか? その場合は、売れなければ金銭的価値が出てきません。
目的がそうでなければ、創作意欲が満たされた時点で価値が完成したのです。 ・・・・・・・・ 長くなりますので、結論。 ――― 気にすることは何も無いのです。
完成した瞬間に、満足感があった。 今のあなたがベストを尽くしていれば、そのジュエリーはそこに充分な存在価値があります。 大ざっぱなつくりのジュエリーをつくりたくてつくった
――― それで充分です。

新しいことをしたいと漠然と思っているのですが、評価の定まっていない新しいこと(もの・ジュエリー)には価値があるのでしょうか?        (2003.11.8)

そのものの値打ちを自分で決められる人と、自分の判断では不安だから他人の下した評価に後押ししてもらわなければならない人と、他人の評価にも疑問を感じる人と、個人個人が様々です。日常生活の必需品であれば、そのものの歴史が浅くても多数の人が価値を感じて求め、すぐに購入します。そして恩恵を享受します。
目新しくても、日常生活に大切なこと・行為であれば意義を感じた万人が取り入れます。とりあえず今できるお返事をさせていただきます。伝統的な技術・工具・スタイルに価値を置いて制作している場合には、制約が多いです。
その方法はダメとか、そんな道具は使わないとか、そんな図案はありえないとか、教わったことのみを見本品に倣って繰り返す場合です。 過去の流れの枠から外れないで
同じ道をもう一度なぞって歩まなければならない場合には、前例がありますので、 そこが最高の地点 という頂上がはっきりとしています。伝統を守り、保存し、後世に伝えていくことは、人類の歴史にとって価値のある大切なことなのであろうと思います。
また、模倣のみに価値を見出す人も多くいます。 過去の最高の人に・最高のものにいかに近づくかを目標にする場合です。 これは100年前のあの時期のデザインですねとか、200年前のあの人の作品のようですねとか、そう言ったり言われたりすることを好む場合です。
今はもう生産されることのないハイレベルの希少な骨董品を集める行為とはまた種類が違います。 伝統の全くない新しいことについてですが… 制作者の立場から考えてみます。
新しいことを目指す決意をした時点で、進む方向を自分で決めることができる状態に入る訳ですが、自分が設定した目標に到達するための方法も技術も道具も、今
何が必要なのかは誰に聞いても頼んでも教えてはくれません。 知っている人が世の中のどこにも一人もいないのですから当たり前のことです。 頂上も見えません。
坂道を登りながら見上げても目指すところには何も見えません。 今までにはないもっと高い新しい山を創ろうとしているのですから当然のことです。 新しい形で、新しいアイテムで、新しい使い方で…。
どうやって取り組めばいいのか、素材の性質も分からない、こんな形はできない…、 毎日毎日が試行錯誤で失敗の連続になるはずです。 飽きもせず、不満にも思わず、喜びながら続けていると、そのうちに、点々と散らばっていた無関係そうなさまざまな要素の関連が理解できてきます。
ノウハウを積み重ねた効果が現れてくるのです。 これは、どの個人でも企業でも経験する 同じ事柄です。 さらに繰り返し続けて、今までに使われなかった素材で・デザインで・工具で新しいものを創作しようとすれば、毎日が発明と発見の連続になります。
新しいことをするために、作品を生み出すために、すべてのことを自分で編み出すのです。 毎日がワクワクします。 でも、もしかすると、今自分が使っている技術は
――教わっていないだけで―― すでに何百年も前から誰かが使ってきた技術かも知れません。 あるいは、誰も使ってこなかった新しい技術なのかも知れません。
10年以上前は、作り方がわからない時・デザインが決まらない時、24時間・365日そのことに対する解決方法を考えていました。雑踏を歩いているときでも
自転車に乗っているときでも 眠っているときでも、いつも “つくること ” を考えていました。 納得できる答えが見つかるまでは四六時中そのことを意識していたのです。
「集中」と「継続」を続けていると、そのうちに 答が自然に浮かんでくるようになります。 道具は向うからやってきます。 作り方は上から降りてきます。
デザインは目の前に現れます。 経験のない初めてのことでも、これが作りたいと思えば 必要な工具も使い方も自然に分かります。市販されていない工具は自分でつくります。必要なときに必要なものを。
こんな材質のこんな形の道具で この手順でこれをこうしてこのように作れば 完成にまで辿り着ける、と一瞬で思いつくのです。 そういうことの起こらない場合には、すべてに四苦八苦することでしょう。
努力しているはずなのに報われない日々が続きます。 教えて貰っていないんだからできる訳がない! と叫びたくなるでしょう。 そのような場合には、技術・知識を教えてくれる授業のある学校へ通うとか、現在に生きて作品を制作中の人に弟子入りして
テクニックやポリシーを盗むとか、何かをしなければ技術は身に付きません。物は作れません。 でも、残念ですが、それは 過去から世間で知られている技術や知識を、今
教わることでしかないのです。 大変なことですが、それ以外のことは 自分で気づき編み出すしかないのです。 評価の定まっていない新しいものの価値は、
自分にそれが必要か・自分にとって便利か・自分がそれを好きか で決めることができます。 他人に迷惑をかけず、自分がそれを大切に思え・大事に扱え・毎日の心が豊かになるのであれば、それは他の何よりも意味のある価値の高いものです。
金銭的な価値に置き換えて評価することはあまり意味がありません。 転売することを目的にするのならば 世界的なブランドがあるとか ハイレベルの希少品でなければ買い手が付かないでしょう。二束三文の値段を付けられるのがいやなら、安く買い付けてさらに転売して利益を得ようとする人に、売りたいという相談をしないことです。
自分が自分のために持ち続けるのであれば、友人や子や配偶者が手づくりした品や、自分が納得した人に注文し 自分のために創ってもらった品が、世界でただひとつの最高に贅沢な価値あるもの
ということになります。 価値は自分が決めるのです。 雑誌の特集が決めるのでもなければ、テレビのコマーシャルが決めるのでもなければ、評論家や他人の意見が決めるのでもありません。
自分自身が満足できるもの感動できるものにいちばんの価値があるのです。 そして、ずっと後になって、自分や人類の歴史がそのものの価値を最終的に決定してくれます。
二匹目の泥鰌を目標にしないあなたに共感を覚えます。

ジュエリーをオーダーしたい時は どのようにすればいいのですか?

インターネットで ホームページをご覧の場合は、Eメールでご連絡くださいませ。 すぐに お返事させていただきます。 j-okd@jewelry-okada.com
Eメールだけでなく、郵便で 内容を往復させていただくこともできます。
〒670-0094 兵庫県姫路市新在家中の町17-22 岡田彫金工房
ファクシミリで、お話を進めていくこともできますので、遠慮なさらずにご利用ください。
Phone/Fax  079-294-2313
岡田彫金工房  岡田
また、初回にお電話をいただきました場合、2回目からはファクシミリかEメールで詳細をお話しさせていただいています。
【匿名匿住所での Eメール・ファクシミリのお問い合せには時間的な都合で返信できない場合が多いです。 お問い合わせ・ご注文時には お名前(ふりがな)・ご住所・お電話番号なども
ご記入くださいませ。よろしくお願いいたします。】

Eメールのウイルスについては安全ですか?

コンピュータウイルスのほとんどは 電子メールを経由して感染します。 ウイルスメールを受け取ったり、間違えてお送りしてしまったりすることが無いように、メールの送受信時には毎回ウイルスチェックをしています。

マリッジリングのデザインが決まっていないのですが、オーダーできますか?

はい、だいじょうぶです。 Eメールで、ジュエリーのだいたいの好みとご予算を お知らせくださいませ。 新しいデザインを いくつかご提案させていただきます。 その中からお好みの1点をお選びください。 きれいに装着感良くおつくりさせていただきます。( Eメールは、時間などを気にしないで お話できますので便利です。
深夜・早朝のメールにも、 タイミングが合いましたら お返事させていただくことができます。 たいていのオーダージュエリーは Eメールでお話しさせていただいています。
初めからファクシミリでもかまいません。) ( もし、ご自分で考えられたデザインの絵や予定されている形や心に想われている図案がおありの場合は、初めにご希望デザインをお知らせくださると助かります。お好みの範囲ではなかったデザインを当工房が考案し提示させていただいた後から
本当のご希望をお話くださいましても、納品期日が遅れていく原因にもなってしまいますので よろしくお願いいたします。)

ジュエリーの完成までに どれくらい 日数がかかりますか?

オーダージュエリーの場合、すべてを手作りしますので、 普通は デザインが決まってから 1~2ヵ月のお時間をいただいています。(申し訳ございませんが、オーダージュエリーの場合、1ヵ月以内に
デザインを決めて 加工して 納品まで、ということは難しい場合が多いです。制作が混みあっています時期は 3ヵ月位お待ちいただくこともございますので、どうぞご了承くださいませ。ご注文くださいます場合は、その時季の
大体の納期などもお知らせいたします。) ( 『オーダーチタンマリッジリング』 『オーダープラチナマリッジリング』などの納期は、 新着情報ページでご確認ください。) (特別なオーダーの場合で、センターストーンになる宝石を探し、デザインを創作し、打ち合わせを何度か繰り返し、雰囲気良くジュエリーに形創ると言う時、それぞれに何ヶ月かを要すことがあります。ジュエリーが完成し納品させて頂けるようになるのに1年以上かかるケースもございます。)
(セミオーダーの場合で、メーカー在庫のある既製品プラチナ空枠を 店頭のメーカーカタログ/サンプルから お選びになるような時は、手を加えるのは
石留とサイズ直し部分だけですので、3~7日で できることもございます。)

オーダージュエリーの金額はどれくらいで できますか?

ジュエリーのアイテムとデザインによってそれぞれ違いますが、 たとえば、今までに無いオリジナルデザインのチタンマリッジリングをオーダーしてくださる場合、1本 3万円から承っております。指輪サイズ・指輪幅・図案・使用宝石・使用技術・素材・大きさなど、それぞれのジュエリーのデザインとアイテムによりさまざまですので、お知らせくださるご希望内容が曖昧な段階でのお見積りは控えさせていただいています。
もし、指輪・ペンダント・ブレスレットなどの『お見積り』を必要とされます場合は、 1】 使用素材 (プラチナ・イエローゴールド・ホワイトゴールド・チタンなど)
2】 サイズ (指輪の場合 号数) 3】 寸法 (ペンダントなどの場合 縦横の寸法・厚さ、指輪の場合は幅と厚さ) 4】 デザイン (形・模様・彫りの深さ・ご希望の雰囲気など)
5】 宝石 (ダイヤモンド・カラーストーンの大きさ・数など) を、お知らせくださいませ。 それらが分かりますと、お見積りをさせていただくことが可能になります。
また、 6】 納期 (ご希望の納期、挙式や誕生日などの期日) を合わせてお知らせいただければ、当工房での制作の段取りを考慮でき助かります。 (
それから、ご紹介中画像についての個々の制作費お問い合わせには、ご注文主のプライベートなことですので代金額をお答えしていません。ご了承くださいませ。)

お支払い方法

匿名のEメールで オーダージュエリーの見積もりをしてもらえませんか?

オーダー品などのお問い合わせが匿名Eメールでの場合には、申し訳ございませんが 返信を控えさせて頂いています。 どこのどなたにお見積もりさしあげたのかがいつまでもわからない状態が続きますと、
落ち着きません。   (2002.04)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 毎日くださるメールの数がとても多くなっていますので、申し訳ございませんが、2004年秋以降 お名前・ご住所・お電話番号が不明のメールには 返信できておりません。よろしくご了承くださいませ。   (2005.11) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お名前・ご住所・お電話番号をご記入くださったメールへの返信往復を優先させていただいておりますので、不明の場合は
お返事できていないままになってしまう時が多いです。よろしくお願いいたします。   (2007.09) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ また、当ホームページで紹介中の画像のジュエリー制作金額をお問い合わせくださいましても、発注くださいましたお客様個人のプライベートな事柄ですので、他の方にその品についての金額をお答えすることはしておりません。ご了承ください。

オリジナルジュエリーのデザインを 色々見たいのですが

ご注文の内容を伺いましてからデザインいたしますので、申し訳ございませんが、コンタクトいただく前の準備品としての描き貯めてあるものはないのです。 ご希望やだいたいの好みをお知らせくださいますか? 素敵なジュエリーデザインや、お好みタイプのバリエーションをいくつも創作したりすることができます。
希望される最高のジュエリーをお創りいたします。この岡田彫金工房のWebページ内には、 当工房がデザインし当工房内で制作した数百のオリジナルジュエリーの画像をアップロードしています。 よろしければ ご参考くださいませ。

試作品か完成品を見せてもらえませんか?(2003.06.18)

ホームページ上の画像で デザイン・センス・技術等をご参考くださり、もしよろしければ ご注文くだされば幸いです。 ( 当工房は受注後に制作をスタートする品がメインですので、余分に見本品を制作する時間を取りにくいのが現状です。どうぞよろしくご了承くださいませ。 (2006.7.3))オーダー品は、一番最初にご注文主に見ていただけることが理想です。 きれいに完成いたしましたジュエリーは直ちにご注文主へお届けいたしますので、他の方に当工房内で見ていただけることは稀です。ご了承くださいませ。

どんなものでも つくれますか?

ほとんど全部の新しいデザインのジュエリーを お創りすることができます。 100個 のうち 99.5個までのご注文を お受けすることができます。  (2001.06)なお、素材は
K18イエローゴールドとホワイトゴールドとプラチナ900でお受けしています。 マリッジリングは、チタンでも承っております。 ――――――――――

岡田彫金工房には、いろいろなものを作ることができる技術がありますが、 お受けしておりますのは、新しいデザインのジュエリーを お創りするご注文です。 (2002.03.02) また、彫金・鍛金などの技術を複合して、ペーパーウェイト・ペーパーナイフ・灰皿・ペン皿など
渋い男性用のグッズを20数年間受注しております。

(お受けできないものもあります)

申し訳ございませんが、他メーカーの品と同じ物は つくっておりませんので、 ショーウィンドウや宝飾誌などで目にされたものと 同じものをご希望の場合は、それを製造しているメーカー
または 取扱店で ご発注・ご購入くださいませ。当工房が ご注文をお受けできますのは、 岡田彫金工房のオリジナル品を新しく創る場合、または、 お客様のオーダー品を 新しいデザインでお創りする場合です。 お客様がデザイン画などをお送りくださりご希望になられました新しいはずのデザインジュエリーが、後日にオリジナルデザインではないということが判明いたしました場合は、受注制作のご注文をお断りさせていただきますので、ご了承ください。
――――――――――

申し訳ございませんが、 * 定番品 (の 見積もりと加工)、 * 他メーカー品 (の 見積もりと加工)、
* ブランド品 (の 見積もりと加工)、 * キャラクター品 (の 見積もりと加工)、 * マーク・ロゴ (の 見積もりと加工)、 * 割れる直前のエメラルド・オパールなど (の
見積もりと加工)、 * 爬虫類等デザイン品 (の 見積もりと加工)、 に ついてのご注文はお受けしておりません。 上記 お問い合わせに付きましての
メール返信は控えさせて頂いております。 どうぞよろしくお願いいたします。 ――――――――――

それから、 ジュエリー小売店様やジュエリーメーカー様からのご注文お問い合わせに付きましては…
当工房は、ファンになってくださった個人のお客様からのご注文をお受けして、1点 又は2点のみのジュエリーを創作して時々が過ぎていき、また オリジナルジュエリーの創作や
美術・工芸関係の所用などで予定が埋まっておりますので、現在では 量産品は元より1点物でもお受けする時間的余裕が出て来そうにないのが現状です。申し訳ございませんが、現時点では
新しいお問い合わせをインターネット等でくださっても よいお返事がしにくい状況ですので、よろしくご了解くださいませ。

雑誌などに載っているジュエリーと そっくり同じものが欲しいのですが。

その品を お買い求めください。

雑誌などを参考に見て ジュエリーを作ってもらえませんか?

ジュエリーの雰囲気を説明していただくために、雑誌を開いて写真を見せていただくことは、一番わかり易く 良い方法だと思います。 同じ様な感じにお作りすることができます。ただ、一目見て同じ様な形のジュエリーでも、まったく違うデザインでつくらせていただきますので
よろしくお願いいたします。

マリッジリングをオーダーしたいのですが、素材は何がいいのでしょうか?

当工房はジュエリーに プラチナとゴールドとチタンの3種の金属を使用いたします。 プラチナ・ゴールド・チタンのどの金属も、いつまでも錆びず変色しない一生お使いいただける素晴らしい素材です。プラチナは
ずっしりと重く手ごたえのある銀色の金属で、ゴールドは 黄金に色の付いている唯一の貴金属です。チタンは とても軽く硬い 金属アレルギーの方にも安心して使用していただける銀色の金属です。
重厚感や落ち着きをお求めの場合はプラチナを、華やかさや満足感をお求めの場合はゴールドを、最先端感覚・希少性をお求めの場合や金属アレルギーの方にはチタンをお勧めいたします。
最優先されますのは、“ご自分の好み” です。 使用素材は、ご相談くださる前にお決めになられてから『オーダー』のご連絡をくださいますようよろしくお願い致します。

オーダージュエリーは なぜ プラチナとゴールドだけなのですか。

現在 制作を受注しています金属素材は、イエローゴールドとホワイトゴールドとプラチナです。 (マリッジリングは、プラチナ・ゴールド・チタンの3種で承っております。)耐久性と加工性と審美性を考えますと、“K18イエローゴールド”
と “Pt900” を お勧めいたします。 火を当てることができて、割れずに、錆びずに、鈍り 加工硬化して、ほとんど色が変わらず、性質の良い、いつまでもきれいな
一番良い素材だと思います。  私は チタンも好きです。 渋いものをお求めの方には、銀や四分一が良いと思います。 いつも光ったもの ・ どこでも綺麗なもの
・ いつまでも美しいもの をジュエリーにお求めの方には ゴールドとプラチナをお勧めいたします。 (当工房では、ステンレス・シルバー・鉄・銅・K14ゴールドなどの素材ではジュエリーの受注制作をしておりません。)

シルバーでジュエリーを作って欲しいのですが。 銅では どうですか?

当工房ではシルバーでの受注制作は承っておりません。 申し訳ございませんが、ジュエリーを 銅・鉄 などの素材を使用して制作するご注文も 現在承っておりません。
当工房は、ゴールドとプラチナで ジュエリーの 『オーダー』制作を承っています。マリッジリングは チタンでも ご注文を承っています。

ホームページ上の画像には、銀や銅で作ったものがありますが。

個人的に創った品は、白金・白色金・金・銀・銅・鉄・錫・四分一・チタンなど 色々な素材がありますが、 時間的な都合で、すべてのご注文をお受けできないのが現状です。申し訳ございません。(
オリジナルジュエリーを自主的にシルバーで創ることも時々あるのですが、「受注制作」につきましては ゴールドとプラチナでのみ承っております。どうぞご了承くださいませ。)

もらった ヒスイの指輪を リフォームしたいのですが、どうすればいいですか?

オーダー(新規の創作)の場合は かまいませんが、リフォーム(形あるジュエリーのデザインを新しく作り替え)の場合は、お手持ちのお品が古い場合が多いですので、地金や石に “ロウ枯れ”や“欠け”がある場合があります。 電話などのお話だけでは、宝石の状態が判りかねますので、もしよろしければ ご都合が付かれましたら 品物をご持参くださいますか? 中石や脇石の大きさや形を見せていただいて、デザインを考えさせていただきます。 お客様の好みや雰囲気に合わせて、後日 新しい素敵なデザインをご提案させていただきます。(古い中石を使用しない
オーダー チタンマリッジリング等のご相談は、Eメールで伺うことができます。) お見積もりは 無料です

電話だけで、リフォームの見積もりをしてもらえると 助かるのですが

申し訳ございませんが、お電話のみでのリフォームジュエリーのご相談はお受けすることが難しいです。 お手持ち宝石にピッタリ合うデザインを決めてお見積り額をお示しするためには、リフォームされる実際の宝石を見せていただくことが必要です。
お電話の場合は、ご予算をお教えくだされば リフォームが可能かどうかのお返事をさせていただくことができると思います。お手数で申し訳ございませんが、『リフォーム』されるジュエリーの『お見積もり』には
できることでしたら ご来店くださいませ。 実際にその宝石を見せていただき、おつくりするジュエリーの具体的なデザインが決まるところまでのお話に進みませんと、電話でのお話だけでは お見積もり金額を お答えのしようが無いのです。(マリッジリングのオーダーの場合は、Eメールだけで大丈夫です。) 中石の付いたジュエリーの場合は、 宝石の大きさ・形・欠けの有無・カットの具合・色の具合などを見せていただいて、
その宝石に合う 石留方法やデザインを考案させていただきます。 当工房では、そのジュエリーを持たれる方に 長く心から楽しんでいただくために、 センス良く
しっかりと確かなつくりで創作しています。
・・・・・・・ また、『壊れたジュエリーの修理』をお電話でお問い合わせくださいました場合は、実物を見てどのように直すかを判断してからでないと修理代金のお見積もり額は出てまいりません。
お電話でお問い合わせくださいました場合にできますお返事は、一番簡単なケースでの基本的な料金になりますのであらかじめご了承くださいませ。

プラチナ キヘイ チェーンの見積もりをしてもらえませんか?

申し訳ございませんが、マシンチェーンのお見積りはいたしておりません。 18金・プラチナ共、長さ/面カット数/グラム数 などの条件を伺いましても
お答えできかねます。 地金商等へお問い合わせされるのがベストです。デザインネックレスやブレスレットのご注文制作は承っております。 たいていの新しいデザインの
ブレスレットやネックレスを お創りできます。

チタン素材でジュエリーリフォームしてもらえませんか? (2003.4.12)

チタンでは、当工房の新しい素材で 新しいデザインの 新しいジュエリーをお創りいたします。 マリッジリングをメインに 色々なジュエリーを チタンでひとつ
またはワンペアだけ手づくりしています。 (お客様のお手持ちチタン素材ではおつくりしていません。)

修理は してもらえないのですか? (2001.6.6)

オーダーやリフォームでお創りしたジュエリーも、長く使って楽しまれている間に、擦れ傷が付いたり、油分や埃が付いたりして、汚れてきます。 埃・垢・塵などは、ブラシ洗いや超音波洗浄できれいになりますが、擦り傷やへこみ傷は、ロウ付けや
ヘラ仕上げ・バフ仕上げ(・バレル研磨・電解研磨)等の工程を経なければきれいにはなりません。 当工房品に限らず、壊れたり 曲がったりしたジュエリーの、ほとんど全部のお品を
きれいに直すことができます。 岡田彫金工房の技術は、ジュエリーを生まれたての美しさに戻します。 どうぞ ご安心ください。

(メンテナンス サービス)  リペア リフォーム 画像(修理・研磨・仕上げ)

———– ただ、申し訳ございませんが、 当工房が修理をお受けできますのは、ゴールドとプラチナのジュエリーです。
亜鉛合金にゴールドメッキしてあるアクセサリーや、ヒビの多い純銀粘土のジュエリーなどには、修理不可能なものもあります。 残念ですが、メッキ製品のはんだ付けが取れてしまった場合の修理は、お受けできない場合が殆んどです。 ( 素材が真鍮(しんちゅう)や亜鉛合金等の場合は、元々表面を金メッキするとか樹脂でコーティングするとかしていないと、汗や化粧品などで錆びて変色してきます。
変色は軽く磨くことや洗浄することでいくらかきれいになる場合もありますが、熱に耐えられない素材であったり、触ると剥がれたり、焦げて変色変質したりする素材で覆ってあったりすることが多いです。
制作手順の最後段階である完成品を修理する場合は、前段階に戻って手を加えることになりますので無理がある場合が多いです。

 ずっと昔、あるお店で指輪のサイズ直しをしてもらったら、リングの下部が すごく細くなって戻ってきたので 嫌でした。 細くならずに サイズを直してもらえないのですか。

リングの幅が細くなったり、厚みが薄くなったりする原因は いくつか考えられます。
1. 上下 または 左右に 食い違った位置でロウ付けしてしまったのに、 ヤスリをかけてしまった。
2. ロウ付けは良いのに、ヤスリで削り過ぎた。 または、バフを当て過ぎた。
3. 指輪地金の中から出てきた“ ス ”を 別の地金やロウで埋めずに、 ヤスリで削り取ってしまった。
4. ロウの中にできた“ ス ”を、ヤスリで削り取ってしまった。
5. 大きくするサイズ分の地金を足さずに、機械で引っ張り伸ばしてサイズを大きくした。
6. 大きくするサイズ分の地金を足さずに、鎚で叩き伸ばしてサイズを大きくした。
7. 徐々に細く薄くなっていく リングのデザインに合わせて、腕の下部を形作った。
8. お客様がリングを切断する(切る)ことを嫌がられたので、 地金を足さずに “5.” または “6.”
の方法でサイズを合わせた。
—などのケースが考えられます。 当工房では、細く薄くならないように サイズを縮める場合は “1.2.3.4. ” に注意しています。 サイズを大きくする場合には、必ずサイズ分の地金を追加して
きれいに加工します。 “1.2.3.4.5.6.” の方法は採りません。 “7.8. ” は ケースバイケースですので、お受けする時にお話させて頂いています。
どうぞ ご安心ください。
――――それから、結婚指輪のサイズ直しにつきましては、デザイン的・技術的に可能な場合はお受けしています。
きれいにお直しすることが可能です。 ただ、素材の性質上(コンビ地金は膨張率が違う)(タングステンは切断できない)(ピンクゴールドは折れる)、加工をお受けできない指輪もありますので、ご了承ください。
( また、指輪を切断してサイズを変えることを好まれない方もいらっしゃいますが、手作り鍛造指輪はカットした棒地金を丸く曲げて両端をくっつけて輪にしますので、初めからどこかに1ヵ所継ぎ目があることが普通なのです。 日本人が指輪を着けるようになったこの100年間位のことを考えますと、継ぎ目の無い指輪が主流になってきたのは、キャストの機械が発達してきたここ30年位のことです。肉眼で見てもわかり難いですが、それ以前は必ず切れ目があったのです。)

ジュエリーに刻印は打てますか?

リングの内側に刻印することができます。 当工房の刻印機で印字いたします。入れることのできる文字数は指輪のデザインにより違ってきますが、 マリッジリングの場合は
だいたい 20文字位まで入れることができます。 アルファベット(大文字/ABC~XYZ) と 数字(123~890)と、
“-”_” / ” 。” .” to ”&”?” ※ ” ” を、刻印できます。 ( 通常は、” to ”のみを小文字で刻印し、ドットは” 。”で刻印しています。) ご注文時に 日付やイニシャルなどのご希望内容をお知らせくださいませ。
( 指輪をオーダーくださいます場合、上記の刻印文字につきましては 現在無料サービスさせていただいています。)

「金・プラチナ地金買取」時には、運転免許証などの身分証明証をご持参ください。

プラチナジュエリーが、きれいに光沢仕上げできませんが・・・ (2003.11.29)

プラチナ製品は、バフ掛けだけではきれいに光らせることが難しいです。手仕事で細部まで仕上げるにはヘラ掛けが欠かせません。複数個を同時に仕上げる場合は、色々な方式のバレル研磨装置があります。
鋳造品の広い面は硬いバフが有効で、ヘラはかえって欠点を目立たせます。 (ただ、巣のあるものは それだけで既に欠陥品ですので 研磨しても意味がありません。没品ということで鋳潰してください。)18金製品は、バフ掛けだけでも方法によってはきれいになります。電解研磨は、内側も光らせることができますが、しすぎると細部が消失してしまいますので、おおざっぱなデザインの商品向きです。シルバー製品やチタン製品をキャストで制作した場合、鋳込み温度が適切でないと
とても硬い皮膜が付くことがあります。仕上げには また別の技術や方法が必要です。

シルバー950で…、ヘラを前後に動かした跡がどうしても残ってしまうのです・・・ (2004.2.7)

『シルバー950でジッポケースを作っているのですが、ヘラを前後に動かした跡がどうしても残ってしまうのです。キズではなく、全体に凹凸の筋が残っている感じです。…いろいろ試したのですが、やっぱり綺麗な鏡面にはなりませんでした。』 と、メールをくださいました。
実際は、ヘラ仕上げだけでも鏡面に近いところまで仕上げることができます。 ヤスリ掛けにも、ペーパー仕上げにも、荒中細と3段階の工程があります。
1本の同じヘラを使っても、力の加減で強中弱のヘラ掛けができます。 微弱も超微弱にもできます。 ヘラは、先に近い部分が最も力が入ります。 先端以外の場所での“超微弱”
を、よく磨いたヘラでお試しください。 また、広い平面を磨く時に、リューターの布バフポイントを使いますと 面がダレます。 ケースの幅より広い 硬いバフで正確な平面を出し、その後の仕上げ段階で
柔らかいバフの使用をお勧めいたします。 素材についてですが、鏡面仕上げをする場合には、柔らかい950銀よりも 硬い925銀の方が比較的仕上げ易いです。また、硬い地金の方が実用的です。
「きれいな仕上げ」を目指す場合は、ヘラの使い方にも バフの当て方にも “熟練”のところまで技術を磨かないと、満足する結果が出てきてくれません。力加減と力をかける方向と手順が大切です。意欲と工夫と時間が必要ですが、コツが会得できればその後の世界が広がります。

ロウ枯れ”って 何のことですか?  (2001.6.5.)

プラチナや18金の部品を くっつける時に使った“ロウ”が錆びて、脆くなった状態のことです。 例えば、木工品に使う “接着剤”、 紙製品に使用した “糊”、 プラチナに使った “プラチナロウ” ・・・
そのようなイメージの、接合部分がダメになった様子 をいいます。 指輪の サイズ直しした部分が プチンと開いてしまった とか、ブローチやカフスの 足の部分が ポコンと取れてしまった とかのトラブルは、“ロウが枯れてしまった”ことが原因の場合があります。10年
20年 30年 40年 と、時間が経過するにつれてロウ枯れが起こる可能性は高くなります。汗や排気ガスなどでも ロウは脆くなります。
——–
指輪の使用中に サイズ直し部分がプチンと開かないためには、開く外側方向に加工硬化させないことが大切です。 少しサイズを大きくするだけ(たとえば
0.3号アップ)だからと、地金を足さずに(普通は間に地金を追加します)木槌で叩いて大きく伸ばしたままの場合や、楕円形に歪んでいたものを丸く直してそのままにした場合など、地金が硬くなりバネになっている状態は要注意です。
何年後か ロウが弱ってきた時に、いつも力のかかっていた接合面が離れる可能性が大です。 金属内部のストレスを取り去る必要があります。 しっかりなました後、地金を硬化させることで対処します。
ペンダントなど 可動部分の丸カンは、ヘラをしっかりと当てて硬化させると 寿命がとても長くなります。いつも気を配りたいものです。              (2002.10.03)

細くて曲がってしまう指輪を硬くする方法があると聞きましたが・・・。 (2003.05.11)

鈍った(なまった)プラチナや18金を硬くする方法はあります。 でも、倍くらいの硬さにはできても、元々の幅や厚さがしっかりしていませんと やはり指輪は変形します。(貴金属は、合金状態にしても
タングステンやモリブデンの様には硬くなりません。) たとえば、自転車のブレーキをかけた場合や、デパートの重い荷物をぶら下げて歩いている場合、ゴルフクラブを振った場合など、力が掛かると指輪は変形しやすいです。普通は
18金よりもプラチナ指輪のほうが曲がりやすく、2~3グラムで作られている指輪に 強度を求めることは難しいです。 中石の大きさ・デザイン・指輪サイズによって違いはありますが、一般に
6~7グラム以上の付目になってきますとしっかり丈夫になってきます。また、一度サイズ直しをした指輪は鈍ってしまっている場合があります。 技術や知識や誠意のある人(店・工房・会社)に頼むことが、長く快適に楽しむためのベストの方法です。

サイズ直し時に地金の硬さに差があって困りますが・・・。 (2003.06.28)

金性が違うと硬さも違ってきます。 14金と18金と22金とでは、普通14金が硬いです。 プラチナ850と900と1000では、850が硬いです。間に挿む地金は別種の地金を使わないよう気をつける必要があります。
合金の混合比率が違うと 同じ金性でも色や性質が違ってきます。普通は純度が高くなるほど金属は柔らかくなります。 また、加工硬化させることによって硬くなっていた地金は、火を当てると柔らかく戻ります。ただ、ハードプラチナと謳って
地金が硬くなるよう微量のチタン(?)やイリジウム(?)などを混ぜてある場合は、プラチナ1000と表記されていても硬いです。 ごく微量の混ぜ物の成分によっては
ロウ付けが全くできない貴金属のジュエリーもあります。 ピンクゴールドなどはちょっと困り者です。 地金に延展性がなく折れるから困る場合と、ロウの種類が少なくて困る場合があります。
ホワイトゴールドも同様です。 地金の生まれ方によっても硬さに違いがあります。 吹いて あけ型に流して 金床で叩き締めた地金と、キャストで流し込んで形作った地金と、粉末地金を練って焼き固めた地金とは、組織がまったく違う金属になっています。
『K18』と 同じ刻印をされていても、杵つき餅と 羊羹と クッキーくらいの違いがあります。手打うどんと ラーメンと 蕎麦 のような違いかもしれません。
手づくり指輪には 叩き締めた緻密な地金を、キャスト製品の指輪には 流し込んでできた同じ組織の地金を使えば良いと思います。

“ ス ”って 何ですか?   (2001.06)

きゅうりや大根に できる(入っている)“ ス ”と同じ様な感じです。 本来、K18やPt900の地金で満たされていなければならない部分が、空洞になってしまっている状態を
“ス が入っている” と言います。たとえば、指輪の腕の一部分に ポッコリと小さな穴があいていたり、スポンジの様な ざらざら・ザクザクした地金になってしまったり、というような状態です。1.300度や2.000度位の高温で溶けた地金が、室温にまで下がる途中、固まる時に起こります。地金の外側表面が先に固まってしまった場合、後から固まる中心部分の体積が収縮して
地金の中に隙間ができてしまいます。 空気を巻き込んでしまったり、発生したガスが抜けきらなかったり、などの原因でもできます。“ ス ”が 地金の表面に
初めから出ていればわかりますが、中のほうにあった場合は 金鎚で叩き締めたり、ヤスリで削ったり、のこぎりで切ったするまでは気付かないことがあります。
地金に“ ス ”ができないように誰もが注意を払っています。

“ 鋳造・鋳金(・鍛金・彫金) ”って 何ですか? (2002.05.28)

金属の 加工技術/加工方法 の ことです。 鋳金(ちゅうきん)は、溶かした地金を 型に流し込んで形作る方法です。出来上がった品物は、鋳造品(ちゅうぞうひん)・キャスト品・鋳物(いもの)です。大ざっぱに言うと
“ 鯛焼き ” の ような感じです。 鍛金(たんきん)は、金鎚などで地金を叩いて加工することです。出来上がった品物は 鍛造品(たんぞうひん)です。機械ですると、“
プレス ” と いうことになります。 彫金(ちょうきん)は、鍛金や鋳金で出来上がった品物の表面に、鏨(タガネ)で加飾することです。木の板に彫ると
鎌倉彫り のような感じです。 現在では、彫金すること = ジュエリーメイキング と 理解している方もかなりあります。 彫金はタガネで金属を彫ることですから、彫金の技術でジュエリーをつくることもできます、と言ったほうが正確な表現です。鋳金の技術で ジュエリーをつくることもできますし、鍛金の技術で ジュエリーをつくることもできます。 ジュエリーメイキングは、鑢(ヤスリ)・鋸(ノコギリ)・ロウ付けの三つの技術を 基本からマスターして始まります。昔風の言葉で言いますと 錺(かざり)職人の仕事です。直接地金を加工して形づくっていく奥の深い世界です。熟練技術者の少なくなっているのはこの分野です。
ワックスで形づくり キャスティングしてジュエリーをつくる方法は、ここ20~30年間に急速に発達してきました。初心者にもジュエリーの形をつくることができます。21世紀の現在、ほとんどのジュエリーがこの方法で制作されています。
粘土状の純銀などをひねって、乾燥させたあと コンロなどで焼いて固めてジュエリーにする方法は、ここ10年くらいの歴史です。工具機械類がほとんど要りませんので入門にはとてもよいです。
“ 打ち出し” は、板地金を裏や表から叩いて形成し、打ちタガネを多用します。表面をつくるには一番緻密なことのできる方法です。

“ ロウ付け ”って 何のことですか? (2001.06)

金属と金属を 接合する方法のひとつです。 純金と純金とを付けたい場合、融点の 1063度以上に温度を上げれば、互いに熔けてくっつきますが、元の形が融け崩れてしまいます。
そのような時、少し融点の低い金地金を間にはさんで、例えば “18金ロウ”を 間にはさんで 900度余りに温度を上げれば “18金ロウ”だけが熔けて、純金本体の形は元のままで
互いにくっつきます。 これが “ ロウ付け ”です。 (補足・・・ 温度の説明のために純金と18金ロウを例にあげていますが、純金と純金を接合したい場合、実際の作業では ロウは全く使用しません。 2004.06.02ロウ”は、本体よりも 融ける温度が少し低い 本体に近い材質の、接着用の金属のことです。 はんだ付けには、200度前後で融ける“ はんだ ”を使います。 18金の指輪などには、18金ロウや、16金ロウを使います。できるだけ融点が高くて 流れやすくて スの入らない、製品本体と材質の近い
同じ色のロウを使うと、長持ちしてきれいです。

“ ロウ目 ”って 何のことですか? (2001.11.3)

プラチナや18金の接合部分が 筋になって肉眼で見える時、“ ロウ目(め)が出ている ”と言います。 “ロウ”は、接着用の金属のことですが、色の違う種類のものを使った時や、融点が低いものを使った時、バフの当て方が上手くいっていない時などに
目立つことがあります。 サイズ直しをした部分に 色の違う細い線が見えたり、あるいは ほんの僅かな細い浅い溝が確認できたりします。

銅と銅を接合するのに、接合面が目立たない方法は? (2004.1.2)

『…銅と銅を接合するのに…透明な液体を塗って、銀色の…ものをガスバーナーで溶かしてつけてみたのですが、銅の色合いと…違ってしまいうまくいきませんでした。…接合面が目立たない良い方法があったら教えていただけないでしょうか…』 と、お正月にメールをくださいました。
かいつまんでお答えさせていただきます。 接合方法はいくつかありますが、ご自分でしやすいのは、はんだ付け または ロウ付け の二種です。 どちらの場合でも、まず初めに接合面を清浄にしておき、フラックスが必要で、酸化物を除去できるようにします。 はんだ付けには“はんだ”を、ロウ付けには
普通は“銀ろう”を接合材に使用します。 この場合、色合いを合わせるには“銅ロウ”を使います。“燐銅ロウ”“黄銅ロウ”があります。 ( 別の方法として、“溶接”をされると色が近くなりますが、設備や技術などが必要になります。)
燐銅ロウでロウ付け後、仕上げの段階で 表面に硫化物・酸化物を析出させて色を整えることをされてはいかがでしょうか。

“ 白金 (はっきん)” って 何のことですか?

「ゴールド」 は 『 金 (きん)』 のことで、『 白金 (はっきん)』 は 「プラチナ」 のことです。 「ホワイトゴールド」 は あえて言えば 『 白色金 (はくしょくきん)』(白い色の金)です。(
*金 = ゴールド → Au  * 白金 = プラチナ → Pt  *白色金 = ホワイトゴールド
→ Au+Pd  ) (* Pd=パラジウム)

指輪の「 リングゲージ 」1ゲージの差は何ミリですか?

基本的には、内周で 約1ミリの違いです。 指輪内側の直径で 三分の一ミリ(1/3ミリ)の違いです。( 直径13ミリが1号で、4号が直径14ミリ、7号が直径15ミリです。
円周率 π 3.141592…で 掛けたり割ったりしますので中途半端な数字が出てきます。)指輪のサイズの呼び方や規格は国によっていろいろです。
日本では、規格の違いで「号」と言ったり「番」と言ったりしています。( 余談ですが、「サイズ10号」と「サイズ15」は間違いやすいですので、その時だけ特に気を付けて「10番」「15号」などと意識して言葉にします。)

チタンは、銀色?灰色?ブルー?ピンク? 本当は何色なのですか?  (2002.10)

チタンの色は、プラチナのような 銀色です。
そのままで落ち着いた魅力的な色をしています。上手に光沢仕上げをするとプラチナと同じように きれいに輝きます。つや消し仕上げにすると 表面に当たった光が乱反射して 灰色に見えます。( 見慣れた人には、プラチナ・チタン・パラジウム・ホワイトゴールド・シルバー・ステンレスなどの色の違いが一目で分かりますが、普通の方に見分けられることは難しいかもしれません。すべて同じような銀色をしています。)一元素では、金属の色は 三種類しかありません。
金(ゴールド)の、色。 銅の、色。 銀・鉄・プラチナ・チタンなどの、色 です。金属がブルーや黄色や黒やピンクに見える時、その色が表面を覆っているだけの場合は、それは金属本体の色ではなく 酸化皮膜の色です。つまり 表面に付けた錆(さび)の色です。
(一般に、金属の表面保護や変化した色を楽しむ目的のために、塗料やメッキやガラスなどでコーティングする場合があります。)ピンクに見える金属を切断したり削ったりした場合に、表面と内部が同じ色の場合は、混ぜものとの 合金の色です。
(金は、二元合金以上で ホワイトやピンクなどの色が出せます。
真鍮は、赤い銅と 銀色の亜鉛の合金ですが、金色や黄色にもなります。)( チタンジュエリーとプラチナジュエリーの主な違いは、軽さと硬さです。擦り傷はどちらにも付きますが、同じ条件で使った場合、深い傷は プラチナに付きます。
硬いチタンでは、浅い傷になります。比重は、 4℃ の水が 1 で、 チタンは 4.5 、プラチナは 21.4です。
鉄は 7.86で、金は 19.3です。
融ける温度は、それぞれ 1668度と、1771度です。
鉄は 1535度、金は 1063度です。)

チタンの色はどのようにつけるのですか? (2007.10.17)

基本的には3種類あります。
(1)電気的につける方法と、(2)熱でつける方法と、(3)塗料で色をつける方法です。
(1)は、液中に浸けたり塗り付けたりしながら通電します。
(2)は、トーチで炙ったり電気炉で温度を上げたりします。
(3)は、アクリルやガラスや漆などを塗りつけます。設備や技術や目的や方針により、さまざまな方法が採られています。

放置した時の金属の色 (2008.04)

純プラチナと純金と純チタンと純銀と18金と925銀を用意して、きれいに磨きます。

その時、純プラチナと純チタンと純銀を比べると…
プラチナを中心に見比べると、チタンはほんの少し黒く見え 銀はほんの少し白く見えます。
銀を中心に考えると、プラチナとチタンのどちらも銀より少し黒く見えます。
これは金属固有のそれぞれの色です。

しっかりときれいに洗って乾かしてから、2グループに分けます。
◎ Aグループを、窓を開けた部屋のテーブルに 剥き出しで全部を並べて置きます。
◎ Bグループを、それぞれビニール袋に入れ 密封してテーブルに並べて置きます。

初めは剥き出しのAグループも密封したBグループも全部が金属それぞれの色できれいに輝いています。

1週間程度経過してAとBのグループを見比べますと、ほとんど色の変化は無いです。

半年ほど、そのまま放置します。

剥き出しのAグループは、色が変化したものがあります。

純銀と18金と925銀です。
それぞれ、灰色っぽくなったり赤っぽくなったり黒っぽくなったりしています。

純銀は 100%が銀のみの成分。
18金は 75%が純金で25%が純銀と純銅の合金。
925銀は 92.5%が純銀で7.5%が純銅。

( ジュエリーを制作する時は、実際にそれぞれの金属を計量して、同じルツボに入れ、温度を上げて溶かし混ぜます。)

銀は空気中の自動車の排気ガスなどで硫化して表面の色が黒っぽく変わっていきます。
銅は酸化して10円玉と同じように赤茶色っぽく色が変わります。
簡単に言うと 金属表面が錆びて色が変わったのです。
変色の程度はその時期の空気中の汚れ具合でいろいろです。

純プラチナと純金と純チタンの色には変化がありません。
それ以上 酸化も硫化もしないので、半年前と同じ色できれいに輝いています。
(環境によってホコリを被って くすんだように見えるかもしれませんが、それは色の変化とは違いますので差し引いて考えてください。)

密封されていたBグループは、全部色の変化はありません。
汚れた空気と触れていませんし、手垢や汗が付いていないことが理由です。

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シルバーやK18の指輪やペンダントなどの色が変わってしまうのは、空気中の排気ガスや煙などの影響や、使用中に付いた汗や化粧品などの影響や、お風呂の入浴剤や台所の洗浄剤などの薬品の影響です。

貴金属のジュエリーは、きれいに洗って密封容器に入れて仕舞っておけば、変色しませんし汚れませんし傷もつきません。でもジュエリーは身に着けて楽しんでこそさらに価値が増します。

変色したり壊れたりした時は、修理の可否を判断できる知識のある人に相談して、きれいに修理できる技術を持った人に預ければ、また元のようにきれいになって戻ってきて、何十年でも楽しめます。

チタンは、硬いので 長く使っても小傷が付かないって 本当ですか? (2003.05.11)

チタンジュエリーにも小傷は付きます。

チタンはプラチナやゴールドに比べると とても硬いです。
が、普通に使用していると、光沢仕上げしてあった指輪も いつの間にか艶消し状態のように白っぽく曇ってきます。
これは たいていの場合、手や服に付いた砂埃で 知らず知らずのうちに表面を擦ってしまうからです。
砂埃の中には細かい石英(水晶)の粒が多く含まれています。これは 硬度7 あります。
チタンジュエリーは普通のガラス(硬度5)に傷を付けることができるほど硬いですが、砂埃(水晶)には傷を付けられてしまいます。 

( 指輪をはめたまま素手で花壇のお手入れなどをされますと、どんな素材の指輪でも小傷が付きます。そのような場合には事前にゴム手袋をはめられるとか、その時間だけはずして宝石箱にお入れになることをお勧めいたします。そうすることで、1995年にお創りしたチタンのマリッジリングを、今もきれいにお使いの方もいらっしゃいます。
余談ですが、はずしたジュエリーをティッシュに包んで仕舞いますと、中身が見えませんので そのままゴミと間違えて捨てたり なくなってしまったり… という場合があるようです。
置いた場所は 必ずもう一度意識することが大切、とのことです。)

小傷の付いたチタンジュエリーを 自分できれいに光らせたいのですが・・・ (2003.09.18)

18金とシルバー製品は、
金属磨き用のペーストを柔らかい布に付けて擦りますと、酸化・硫化して赤っぽくなったり黒くなったりした部分をきれいにすることができます。
練り歯磨き粉のようなペーストはホームセンターなどで手に入ります。チタンとプラチナ製品は、
残念ですが それぞれに工具と技術がない限りきれいにはできないのです。
ご自分できれいに光らせることができるようになるまでには たぶん何百時間かの地道な修行が必要です。チタンジュエリーに付いた汚れや埃を取ることは、ぬるま湯を張った洗面器などの中で 歯ブラシなどを使ってご自分できれいにしていただけます。

他店で購入したチタン指輪のサイズを小さくしてもらえませんか?  (2004.04.08)

岡田彫金工房以外のチタン素材のサイズ変更はお受けしていません。

( チタンバングルも、加工方法・成分の不明な品を触ることはしておりません。
よろしくご了承くださいませ。 050321)
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指輪がゆるくなってしまった場合のお問い合わせで、抜けにくくするために 今までにお客様に説明させていただきましたいくつかの方法があります。

1.) 指と指輪の間に何かをはさむ。
瞬間接着剤で、指輪の内側にそれなりの薄さのプラスチックなどをくっつける方法です。

2.) 指輪に糸かテグスを巻く。
指の腹側に来る指輪の幅1センチくらいに、バンドエイドを巻くようにぐるぐるとちょうど良い厚さに何かを巻く方法です。
テグスの場合は、熱した釘などで 端を他のテグスのどこかに溶かしつけるか、接着剤で固めます。

3.) もう1本の指輪で押さえる。
サイズがちょうど良い細い目の指輪をセットリングのようにはめて、奥のゆるい目の指輪が抜けないようにします。

一番スマートなのは、もう1本の指輪で抜けないようにする方法でしょうか…
いかがでしょうか?

岡田彫金工房のチタン指輪のサイズ直しは可能ですか? (2012.05.31)

可能です。

岡田彫金工房は2012年度より『オーダーチタンマリッジリング』のサイズ直しを承っています。

大きくする方も小さくする方も数ゲージ可能です。
内側を削ることなく・リングをカットすることなく・厚さをほとんど変えることなく・模様を変えることなくサイズをお直ししています。

- Titan SizeMagic - (チタン サイズマジック)

「加工上の制約」は、20年前と比べますとほとんどなくなっています。
さまざまなデザインのチタンリングを手づくりで単品創作できますし、エメラルド・オパールなどのデリケートな宝石もチタン地金で石留めしています。

岡田彫金工房では、チタンリングのサイズ直しは、もともと宝石がセッティングしてある場合や、幅や厚さ形に変化がある場合に少し無理がありますが、それらの困難も、将来はクリアできるかもしれません。

チタン指輪の彫り模様は消えないのですか。 (2004.05.15)

チタン指輪の彫り模様は消えないのですか。 (2004.05.15)
金の指輪などは長年つけていると模様がなくなってしまうことがあると思いますが、チタンはどうなんでしょうか?

.) 確かに純金の場合は、柔らかいですので指輪表面の彫り模様が埋まってしまうことが多いです。18金の場合は、何十年もすると削れて模様が無くなってしまうことがあります。

チタンの場合は、早くから指輪を制作しています当工房でも10余年の歴史です(1989年から制作しています)。さらに10年後20年後のことは良くわかりませんが、現在のところ、普通の使い方をしていますと、ごく浅い小傷は付いていますが
模様はほとんど変わっていません。

指輪が毎日いつも何かに当たる状態ではめていますと、模様は削り取られて消えてくるのかもしれませんが、指輪外側の模様が消えないように 彫り模様はできるだけ深くしていますのでご安心ください。
(指と触れているだけの指輪内側の文字は問題ないと思います。)

チタンの色がきれいに保てるのか心配… (2007.09.26)

.) アレルギーの出にくいチタン素材のマリッジリングを作りたいと考えておりますが、チタンは色が汚くなると聞きました。
貴店のチタンリングは、デザインも凝っていて素敵なのですが、色がきれいに保てるのか心配です。
毎日はめる指輪なので、ややこしいお手入れが必要だと、使えません。.) 「チタンの色」といわれる場合は、ブルーやピンクやイエローの指輪を想像されてのことと思います。
岡田彫金工房では、人工的に色を付けたチタンリングはつくっておりません。
当工房のすべての純チタンジュエリーは素材そのままの落ち着いた魅力的な銀色をしています。お手入れは、プラチナの指輪と同じです。特に何も必要ありません。( もし、ハンバーグを捏ねるような時に指輪を外し忘れるとかでかなり汚れてしまった場合は、ご家庭では ぬるま湯の入った洗面器に中性洗剤を少し垂らして、ブラシで突つくようにしてすき間に詰まった汚れを落とされてはいかがでしょうか?)表面に人工的に付けた色は、普通に使用していても 砂壁にこすれたり コンクリート上に落としたり セットした指輪どうしでぶつかり合ったりしてだんだんと取れてきます。
それはごく自然なことなのですが、中の地金の色が見えてくることが汚くなることと思われるのであれば、初めから色を付けていない指輪を選ばれてはいかがでしょうか?( 当工房では素材そのままの良さを重視しています。オリジナルデザインの創作チタンジュエリーを 2000年にインターネットで紹介し始めた時から、色付けしたチタンジュエリーの受注制作はおこなっていないのです。)

チタンはだんだん黒くなってくるのですか? (2007.11.21)

.) チタンは使っているとだんだん黒く色が変化してくると聞きましたが、ほんとうですか?

.) 18年前に当工房が創作したチタンバングルやチタン指輪が手元にありますが、色の変化はありません。
何かの間違いではありませんか?
岡田彫金工房のチタンジュエリーは18年前からすべて純チタンで創作しています。
今創作する品と昔創作した品とは変わりなく同じチタンのきれいな銀色をしています。黒くはなっていません。

当工房の創作したジュエリーを身に着けられたお客様からは、色が変わってしまったとか 金属アレルギー症状が出始めた などのお話しは18年間一度も無いのですが…。

もしかすると、使用中に何か特別な薬品が付いたとか、水垢湯垢のようなものがこびり付いているとか、それは実はチタン合金で 混ぜものの成分が変色しているとか、ではないでしょうか?

当工房では、表面に人工的に着色することもいたしませんし、後から剥がれてくるメッキやコーティングもいたしませんし、チタン合金での制作もしておりませんので、ご安心ください。

数ヶ月とか数年間とかを楽しもうとする場合は 表面的に今きれいなことが最重要課題ですが、マリッジリングなどで100年間近く楽しむことに価値を見い出す場合は
外側も中身も同一であることがよいと思います。愛は永遠に・・・ です。

チタンの色が変化してきている? (2009.08.04)

.)
以前チタンマリッジリングを作って戴いた東京都足立区のY.Sと申します。黒ずんできてしまって綺麗にしたいと思っています。その際どうしたら良いですか?まだ一年なので
、岡田彫金工房さんにお願いする程ではない気がするので、何か良い方法がありましたらアドバイスよろしくお願い致します。
.)
「黒ずみ」を直すご相談を頂いたことは初めてなのですが、現時点ではご家庭できれいにできる方法が思い付かないのです。
良い方法が思い浮かべばよいのですが、とりあえず今回はその指輪をお送りいただいて、当工房で仕上げさせていただけますか?
どのような状態なのかをもひと目拝見させていただきたいですので、お手数で申し訳ございませんが岡田彫金工房までお送りくだされば嬉しいです。
元の光沢に仕上げて、きれいになりましたら返送させていただきます。   ( 8月20日に実物の指輪をお送りいただき、お返事させて頂きました)「黒い」件ですが・・・比較できるように、お送りいただいた2本の指輪のうち1本をそのままの状態にしておいて、もう片方の指輪を段階的に内側を磨いたり外側を磨いたり、眺めたり写真に撮ったり放置したりして変化や違いを比べて見ましたが、指輪はどうも黒くはなっていないようです。( 指輪の参考画像を添付させていただいています)内側は水垢のようなものがこびり付いてやや粉っぽく白っぽく見え、外側は微小な小傷が付いて白っぽいつや消し状態になっていたらしいです。お預かりした時点のままの指輪の側面付近の色と
完全に磨いた状態の金属の色とを見比べると、同じに色に見えるのです。1年間使用されて白く見えるようになった部分の面積が広いので、無意識に側面周辺の色の変わっていない元々の光沢のある部分と比較をしてしまい、黒くなったように感じられてしまうような気がします。私が見る限りでは、色変りはしていなくて、元々の「チタン本来の落ち着いた銀色」としか見えないのです。そのようなことで、とりあえずマリッジリングはきれいにすることが出来ましたので、どうぞお納めください。   ( 磨いて元通りになったチタン指輪を 9月4日に返送させて頂いたところ、メールをくださいました)『 今届きましたヾ(´ω`=´ω`)ノ
すごく綺麗になっていて本当にありがとうございました(^人^)
これからもし水垢など付いた場合どのように綺麗にしたら良いですか?
時間のある時で良いので教えて下さい〓ありがとうございました。』  (2009.09.05)A.) 空気中の砂ぼこりなどと擦れてつや消し状態になった部分を ご家庭にある道具だけで光沢を出すことは難しいですが、水垢や油脂成分や化粧品などがこびりついて固まり白っぽくなった部分は、指輪をぬるま湯にしばらく浸けて軟かくふやけさせてからティッシュなどで擦り落とすときれいにしていただけると思います。どうぞ一度お試しください。


20年前のチタンバングルと 最近制作したチタンバングルの比較

大きいバングルは20年前にデザインし創作した作者用の純チタンバングルです。
小さいバングルは最近制作した当工房オリジナルの純チタンバングルで、
制作方法も素材もまったく同じです。

特 に 変 化 は あ り ま せ ん

向きや位置を変えて、蛍光灯の室内で撮影しています。天井の明りや手や服の色やカメラや周囲が映り込んでいます。

作者用の大きなバングルは、使用中に付いた小傷もそのままです。
20年間特に洗ったり再研磨したりもしていませんので、
汗やホコリも付いたままです。

ご来店くださいましたお客様にも
時々手に取って見比べていただくのですが、
純チタンバングルの色は
20年の歳月を経ても特に変化したようには見えません。

岡田彫金工房の純チタンジュエリーは
表面に彩色や皮膜の処理をしていませんので、
いつまでも変わらず同じ状態です。


メールのこと

初めてお問い合わせくださいます時には、住所・氏名・電話番号のご記入もお願いいたします。
住所•氏名•電話番号をご記入くださっているお客様への返信に時間を使います。
不明の場合は、お返事が遅れたりできなかったりする場合があります。

フリーメールのアドレスで 苗字のみご記入の質問メールや、タイトルが無いメール、内容が 「急いでいますが間に合いますか?」 …だけのようなメールや、半分しか記入されていないご住所などの不正確なメールをくださいました場合は、対応が遅れる場合がございますので、宜しくお願いいたします。

駐車場 Parking

駐車場
岡田彫金工房の東向い
道路を挟んで北側
グリーンフェンスの中 左側 5番
「 岡田彫金工房」 の文字表示

岡田彫金工房は白い4階建の1階 )

ヌマタ歯科医院の東
かな福の西
(株)東亜染織の南

 

初めての Handmade

油絵

描きたくてしょうがないので 初めてキャンバスに描いた油絵人物画の小品

初めてキャンバス
に描いた
人物横顔
の小品。

描き方がよく分か
らなくて
キャンバスが
パレットに
なっていました。

(1981年頃)

K18ゴールド

サイズ直しが出来るようになったので 勝手に初めて作った18金のペンダントトップ

初めて作った
k18の
ペンダント。

ロウ付けを習った
ことが嬉して
少しの素材を
出来るだけ薄く
延ばして
個人用に勝手に
作りました。

(1980年頃)

シルバー

仕事で初めて作ったレール留めのシルバー指輪原型

初めて作った大量
生産用指輪の金属
原型。

指輪制作の経験が
ほとんどなかった
時期のレール留め
の苦心作。

(1985年頃)

デザイン画

仕事で必要になり 初めて描いた鉛筆のデザイン画

初めて描いた
デザイン画。

指輪の絵は未経験
でしたが
必要に迫
られて描くことに

(1984年頃)

打ち出しが面白そうなので 初めて試みた時の銅作品

初めて打ち出しで
作った
肉薄の
ペンダント “M”

指輪用の黒い松脂
に付けて

間に合わせの手製
タガネで
打って
みました。

(1985年頃)

K18ゴールド

初めて人物をK18でキャストしてみました

初めて人物を
ワックスで彫って
18金で鋳造した
ペンダントトップ

どの方向からでも
良い表情に見える
よう
彫ることが
楽しくてしようが
なかった。

(1985年頃)

チタン

世の中にまだ存在しないから と 初めて創作したチタンの指輪

初めて創った
チタンリング。

予定した工具や
研磨材がぴったり
はまり、
比較的
スムーズに完成に
まで
たどり着き
ました。

「チタン」の
硬さを知る人は
非常に驚き、
好感度良しの
雰囲気。

(1990年頃)

初めて段差を大きく付けた打ち出しをしてみました

初めて高低段差を
付けて作った

一枚板の打ち出し
ブローチ。

透かし部分を
タガネで切り
抜いて

ヤスリをかけて
喜んでいました。

チタン

素材が手に入ったので 初めて創り出したチタンの肉厚バングル

初めて作った
チタンの幅広
バングル。

加工方法も道具も
不明でしたが
世の中にないもの
を創ろうと
意欲に
燃えていました。

当時は「チタン」
素材を知らない
人が
ほとんどで、
驚きの顔を
されました。

(1990年頃)

鉱物展示会

1991年秋 北アメリカのアリゾナ州のツーソンに初めて行ってみました

初めて行った
アリゾナ州
ツーソンの
ミネラルショー。
わざわざ日本から
来る人は
とても
珍しい、と当時は
驚かれました。

(1991年)

by  Okada Yoshiaki

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