チタンで結婚指輪を検討していますが…


Q:

「…いくつかお教えいただけますでしょうか?

色々調べていると 色が黒いもの、シルバーのもの、シルバーとゴールドの混ざったような鈍い色のものなど色々あるのですが、色は希望によって変えられるのでしょうか?変えられるとしたら一本ずつ違う色というのも可能でしょうか?

チタンは変形しづらいものだと思いますが、細く(2mmくらい)なるとやはり変形しやすくなりますか?日常生活程度であれば問題ないのでしょうか?


A:

純チタンは、金属アレルギーのかたにも安心してお使いいただけるとても素晴らしい素材です。
当工房の『フルオーダーチタンマリッジリング』で金属アレルギーを発症された方は現在まで皆無ですので、安心してお使いいただけます。

目方はプラチナの5分の1くらいの軽さで、硬さはその何倍もあります。
2ミリ幅で1.5ミリ位の厚さのチタンリングは、普通のご使用では曲がることはありません。

20数年間で唯一「曲がった」とのご連絡を頂いたのは、大工さんが直径1ミリの針金状のチタンマリッジリングを指に着けたまま金鎚仕事をされた時だけです。
ほんの僅かに楕円形になっていましたので、お預かりして丸くお直しさせていただきました。
その後は気を付けておられるようですので、曲がることはありません。

「色」につきましては、以前は色付けしたお品も制作しておりましたが、イメージに合う発色ではなかったり、数日で退色してきたリ、使用中に鞄や壁などと何度も擦れると色が剥げきれいではなくなったりしますので、2000年以降は色付けしたチタンリングは制作しておらず、素材そのままの銀色に価値を置き喜んでいただいております。

当工房ではフルオーダーチタンマリッジリングを、旋盤による切削加工ではなく、着け心地よく一本ずつ本当の手づくり鍛金創作しておりますので、どのような新しい指輪デザインでもきれいにおつくりすることが可能です。

また、当工房制作のチタンリングはサイズを大きくお直しすることが可能です。


 

よく聞かれます…

貴金属の古地金は…

指輪をリフォームする時に、不要になったリング古枠を買取りさせて頂いています。

その時、今売るのがいいの? あとで売るのがいいの? と聞かれることがあります。

いつ売れば一番得をしますか? という問いです。良い質問です。

実際このことにつきましては、専門家にも将来のことはなかなか正確には予測できないのですが、でも、この40数年間の地金価格の変動を眺めてみますと、いくらか傾向が見えてきます。

1980年にプラチナと金の価格が高騰して、その28年後にプラチナが再高騰、金は33年後に最高値です。その間の20年間は上下動をしながら価格が下がり続けています。

底を打つと、価格の上昇は細かい変動を繰り返しながら8〜10年でピークを迎え、また下がり傾向になります。

プラチナは1グラム7000円位が最高になり、金は5000円位を最高に、最安値の時期になると1500円〜1000円位に下がります。

大雑把な印象では、地金価格は現在から10年間位は下がり続けるようです。

もし売りたいという気持ちを現時点でお持ちなら、今が売り時、でしょうね。
待てば待つほど価格は安くなっていきそうです。

グラフを参考に、あと20年じっと待って値段が最高に上がってから売る、と決心された場合はそのまま手元に置かれていることが最良の選択です。

でも、どの時点が最高なのかは過ぎた後からになってしか分かりませんし、歴史が同じようなパターンで繰り返してくれるとは限りませんので、とても悩ましいところではあります。

リフォーム時に不要になった古枠は、その時に買取りしますと1万円とか1万5千円とかになります。金額は目方にもよるのですが、リフォーム代金から差し引きしますとそれだけお安く新しいデザインに変更ができますので、いいですね。
岡田彫金工房では、不要地金を高く買取りしています。

使わないジュエリーの処遇ご相談は経験40年のスタッフがご相談を承っていますので、お気軽にご来店くださいませ。