K18真珠テンションリングのサイズ縮め

ゴールドリングのサイズお直しを承りました

イエローゴールドのパールリング

すごく太いゴールド指輪のサイズお直しを承りました。

お客様がお帰りになられてから、どのように真珠が石留めしてあるのかとルーペであちらこちらを確認しても、芯棒がロウ付けしてある様子も無いし、接着留めの痕跡も無いし、それでも真珠は動かないようにしっかりと止まっているし、不思議に思いました。

もしかすると…、と、隙間を広げてみると、真珠が外れました。

つまりこれは、左右からガッチリと真珠を挟み込んであるテンションリングだったのです。

炎を当てて地金が鈍ってしまうと、高いテンションが維持できなくなります。

これは難問です。

どのような方法でサイズお直しをするかを思案中です。正月休みに最良の方法を考えたいと思います。

テンションリングのサイズお直しできました

サイズを縮めてギュッと挟み込んだ真珠

2021年の最初にサイズお直しに加工した指輪は、ゴールドのテンションリングでした。

年末に、どのように真珠が止めてあるのでしょうね、とりあえずサイズ縮めにお預かりいたします、と承りましたので、お約束の日までにサイズ直しをいたしました。

初めに手に取って調べると、真珠はガッチリと止まって動きませんでした。半球の中で5ミリほどにも芯立てをしてあると後から真珠を嵌める方法がありませんし、ルーペで調べても接着剤で留めてある様子は見受けられませんでした。

真珠を左右からギュッと挟んで押さえ込んであるだけの仕様ということが分かりました。

腕の幅や厚さは普通の指輪の2倍位あります。キャスティングで制作してある指輪ですので、ここまで太いと曲げることにも苦労しますし、叩くとひび割れたり無理やり力を加えると折れたりします。

難しい加工になりそうでしたが、角度と寸法を計算してから加工し、ほぼ真円に4サイズ縮めることができました。

最後に真珠をガッチリと嵌め込むことも無事完了しました。

これで明日の納品はバッチリです。