純金ネックレスお直し加工

純金のネックレス。

純金の金具が使えなくなって修理にご持参くださいました。

本来は点対称の形をしたクラスプだったのですが、片方の赤丸印の所の「 つ 」の字形をした地金が折れて紛失してしまっている状態と分かりました。

純金地金をご用意して、同じ形に作り、ロウ付け修理します。

目方を量るためにチェーンから外しています。

折れて半分が無くなっていた純金のパーツを手作りしました。

純金を用意して、金鎚で丸い棒状に叩いてから、片側を叩き延ばして細長く加工。

純金地金を融かして金鎚で丸棒に形作り、残っていた本体と共づけして一体化させています。

折れて無くなっている金具のパーツを、初めはロウ付けして修理する予定でしたが、チェーン全体が純金製ですので、ロウを使わないで純金同士で共づけすることにしました。

開いたり閉じたりする箇所ですので、硬さが均一なそのほうが使い勝手が良いと思います。

1064度あまりまで昇温して上手く共づけできたので、余分の純金を削って、自然な形に加工しました。

丈夫さを求めてほんの少し大きく作っています。

このあとは照り出しのためと硬く締めるためのヘラ加工の段階に入ります。

もう少しで出来上がりです。

ヘラ加工で照りを出し、色上げして輝かせました。

ずっしりとした重量のあるネックレスです。鍛造パーツですので地金組織が緻密で粘りがあり丈夫です。また今まで通りお使いいただけます。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

サイズ直し3種

大きくお直し

プラチナとホワイトゴールドとイエローゴールドのダイヤモンドリング。


それぞれにサイズを大きく加工し綺麗に仕上げました。

先日納品が完了しています。


ご注文くださり誠にありがとうございました。

赤珊瑚ネックレスの光沢を

赤珊瑚のネックレス。

照り出し加工を

肌に触れるクラスプ側のサンゴが艶消し状態になってしまったので、磨いて照りを出して欲しいとのご依頼をいただいていました。

ワイヤーを外して全ての珠の全体を磨くのではなく、ワイヤーは切らないで肌に触れる所だけを磨くというご希望でした。

画像では分かりにくいですが、受け取り時点の曇った感じから、光沢のある照りが出る様に手磨きしています。

ご注文くださり誠にありがとうございます。

トルコ石バンドのウォッチ

フランス製の腕時計。

金属部分が全体的に黒いです

turquoiseを囲うお洒落なウォッチのシルバー地金が黒っぽくなっています。

元通りに綺麗に輝かせるメンテナンスを承りましたので丁寧に仕上げます。

硫化などで黒くなっていたウォッチのシルバーバンドなどを手仕事で綺麗にしました。

トルコ石が入っているので薬品は使えなくて、防水表示も無いようなので研磨剤で汚してしまうと水も使えず、それでもいろんなことをしてピカピカのシルバーに仕上げました。

ご一緒にご来店くださいましたお客様のお品もメンテナンス中です。

ありがとうございます。

ホワイトゴールド指輪のサイズ

ホワイトゴールド製のダイヤモンドリングのサイズお直しを承りました。

リングサイズを大きくするので、カットする位置の地金の幅と厚さを測り、それよりも大きなホワイトゴールド地金を準備します。

材料準備工程

ちょうど良い大きさの地金が無い場合は、在庫材料のホワイトゴールド地金を坩堝で熔解して、大きめの角棒に加工します。

サイズアップ工程

リング下部をノコ刃でカットして、必要サイズにリングを広げ、追加地金を間に挟みます。

広げた時に、ダイヤモンドが動いたり、外れたり、肩の部分の地金にヒビが入ったりした場合は、綺麗に修理します。
デザインによってはそのようなことが起こります。

レール留めでダイヤモンドが並んだこの太い腕のデザインリングの場合は、上部の形を変形させることができないので、少し縦長の形になります。

ロウ付け工程

隙間が無いように挟んだ地金を、ロウ付け加工で丈夫な合金状態にし一体化させます。

ヤスリ工程

余分の地金をヤスリで削って、自然な形に加工し、この後は磨き工程に入り、最後はプラチナ色のロジウム仕上げをします。

ご注文くださり誠にありがとうございます。