南洋真珠チョーカーネックレス

お直しできました

K18イエローゴールドと大粒南洋真珠のチョーカーネックレスがロウ付けと仕上げ加工でお直し完了しました。

追加ロウ付けと接着

U字形の箇所をロウ付け修理し、曲がり具合を点検していると、もう一箇所ほぼ折れそうになっている箇所が出てきました。

普通のK18地金はポキンと折れるようなことはなく、ぐにゃりと曲がるだけなのですが、このネックレスは地金に硬さを持たせるために、限界まで加工硬化させてあったようです。

ここも金ロウでロウ付けし、綺麗にお直ししました。

南洋真珠を確認してみると、接着が弱ってきていたようで、少し動きます。一旦外して古い接着剤を掃除して、新しくしっかりと付け直しました。

すでに納品済みで、お直し加工が出来たことを喜んでくださいました。

ご依頼くださり誠に有難うございました。

ボルダーオパール納品

石動きの止まったボルダーオパール

お預かりしていましたK18ボルダーオパールのリング。少し動いていた宝石もしっかりと止まり、イエローゴールドも磨いて綺麗に輝きました。

メンテナンスが完了して、無事納品させて頂きました。

ご依頼くださり誠に有難うございました。

K18リング13サイズアップ

13サイズ大きくしました

K18のダイヤモンドリングのサイズを大きくするご相談を頂きました。

指輪を拝見しますと、大振りで上部はドーム型の空洞になっていて、下部のシャンクは幅広の肉厚です。

13サイズ大きくするには内径を4ミリほど拡げなければなりません。

指輪の3分の2を占めるドーム部分は0.4ミリの厚さです。とても薄いドーム部分の形を凹ませずに、また指馴染み部分に亀裂が入らないようにリングサイズを大きくすることはかなり困難です。

とりあえず出来るだけのことをしてみましょうとお受けし、加工をスタートしました。

右上画像は追加のK18イエローゴールドを用意したところです。

左中の画像は、すでに過去にサイズ直しした跡があるかどうかを確認するために、軽く火で炙った状態です。銅が酸化して黒く変色しています。サイズ直し跡はありませんでした。

右中はかなり工夫して指輪の直径を4ミリほど広くして、そのカーブに合わせて追加地金も曲げた画像です。

左下は金ロウでロウ付けを済ませた画像で、右下は形を整え終わった画像です。

無事に13サイズ大きく出来ましたので、このあとは研磨の工程に入っていきます。

プラチナ指輪サイズ大きく

プラチナダイヤモンドリング

プラチナリングのサイズ直しをしている途中画像です。全部サイズを大きくしています。

ここにたどり着くまでに、初めに指輪内側などの汚れを全部綺麗に落とします。

次は、すでにサイズ直しがしてあるかどうか、ロウ付け跡を確認します。

新しいプラチナ地金を挟む位置を決めてから、1本ずつその位置の幅と厚さを測ります。指輪腹側の一番下側か、すでにロウ付けしてある場合はその跡のある所か、石目などの刻印の無い場所などを選びます。

それぞれの指輪を何サイズ大きくするのかを確認します。

間に挟むプラチナ地金を、各指輪に合わせて、1本ずつ縦横長さがちょうど良い実際の寸法より0.数ミリずつ大きく作ります。

作ったプラチナ地金は、各サイズに合わせたアールを付けます。

糸ノコで指輪を1本ずつカットします。

必要サイズに広げます。

指輪の切断面と追加地金の端がピッタリと接するようにヤスリで削ります。

すり合わせが上手く出来たあとは、指輪に追加地金を挟んでフラックスを塗ります。

置きロウの方法でロウ付けしますので、必要な分量のプラチナロウをフラックスの付いた切断箇所に置きます。

バーナーの炎で昇温してロウを融かし、指輪と追加地金をロウ付けして合金状態を作り固定します。

ここまでの画像です。

あとは、指輪の内側をヤスリ掛けして真円にし、予定サイズになっているかを確認します。

大きければ糸ノコで余分をカットして再びロウ付けし、また新円に加工ます。小さ過ぎればプラチナ地金を挟んで大きくなるように加工します。

内側の形とサイズが良ければ、側面と表面の追加地金のみをヤスリがけして形を整えます。元の指輪を削らないように注意して作業します。

ヤスリ加工のあとはキサゲでヤスリ目を削ります。

その後ヘラを前後に動かし地金表面を硬く締め、バフ掛けの工程に入ります。

下バフをしてから研磨剤を洗浄し、中バフ、仕上げバフと照りが出るように磨きます。

綺麗に輝くように加工できると、超音波洗浄をして水洗いをして乾燥します。

綺麗にできているかを最終点検して完了です。

曲がっていたり傷があったりするとやり直しです。