チタンのプルメリアを

2005年にご注文をくださり創らせて頂いた純チタンのオリジナルマリッジリングです。

14年間毎日左薬指に着けておられましたので、奥様の指輪の花図案や縁のミル打ち模様が削れ消えていました。

お話しを伺いますと、食後のお皿を洗う時にカチャカチャと当たることなどが繰り返されて、そのことが原因ですり減ってしまったのかなぁ、とのことでした。

絶対に曲がりはしない硬さの素材なので、もっと耐久性のあるイメージがありますが、花模様が完全に消えてしまったチタンリングは、初めて拝見しました。

プラチナやゴールドのリングの場合は、同じ使い方をしますと、表面全体の模様は完全に埋まり消えて、普通のシンプルな甲丸指輪や平打ち指輪に変わってしまっていると思われます。

ご主人の指輪の模様の方は全く大丈夫でしたが、指輪全体に小傷が付いて、光沢が無くなりつや消し指輪の状態でした。

1週間ほどお預かりして、本日綺麗に仕上がった2本の指輪をお受け取りにご来店くださいました。

お二人ともお優しくとても素敵なご夫婦です。

ご注文頂きとても嬉しく感謝しております。有難うございます。

陶器のブレスレットを

陶器で作られた作家もの波動ブレスレット。毎日着けておられますので、中のゴムが解れてきて、お仕立て直しにお持ちくださいました。

昨年夏と同様に、全体を綺麗に洗浄。オペロンゴム糸と丸い宝石の両サイドのシリコーンゴムを新しく交換して、しっかりとお仕立て直し致しました。

他に無い貴重品ですね。

プラチナリングのサイズを大きく

リングサイズを5ゲージ近く大きく致しました。

指の腹側位置でプラチナリングを一旦カットして、間にちょうど良い寸法のプラチナ地金を挟んで熔かし付けます。

最終的には、ご依頼頂いたサイズで丸くなるように綺麗に加工して完成です。

ピンクの宝石も美しいですね。

ご注文くださり誠にありがとうございます。

純金キャップを

香水の瓶のようにキラキラとした綺麗なガラス瓶に被せる純金のキャップ。

ガラス瓶が割れてしまったので、キャップを口金から外せますか?とご相談をくださいました。

凹んでいたり、あちらこちらに余分なキズが付いたりしますが、20年近く昔にご依頼を頂いて制作納品した直径3センチ余りのお品です。

純金の1ミリ位の板を作り、コップの形に金鎚で鍛金加工して、元の口金に合うよう細工していました。

1枚数百万円の純金インゴットをお預かりして、自由に叩き自由に熔かし自由に形作ったその時の楽しさが蘇ってきました。

地金商の会社の方が、日本中探してもその様な注文をする人はほとんどいないですよ、と言われた言葉が今になってみると嬉しく思い出されます。

人生の中でとてもラッキーな出会いがあり、とても幸せな経験をさせて頂きました。有難うございました。