ダイヤモンドでピアス

リメイク, プラチナピアス, ダイヤモンド

リフォームのご依頼を頂き、中石はリングにリメイクして、6個の脇石でピアスを作ることになりました。

デザインは、ダイヤモンド3個ずつを縦に並べることもできますし、三角形にすることもできます。

三角形にすることを選ばれましたので、プラチナ地金を融かして準備し、ピアス本体の制作を始めました。

ダイヤモンド石座の一辺は約4ミリです。

ダイヤモンドを留める爪はプラチナの塊りを針金状に加工して、三角形の本体部分に一本ずつロウ付けしていきます。

シンプルで可愛いピアス、完成まで道半ばです。お楽しみに。

(2017.12.23)

普通は見ることのできない場所 

プラチナリングの切断面

指輪の切断面。

厚さ2ミリくらいまでのリングにはまず無いと思いますが、それ以上の厚さがある所には地金の中心部に空洞がある場合があります。

手作りの鍛金技法で制作した指輪にはこのような空洞は存在しません。

中心の空間は、分厚いものを鋳造したときにまれに出来ることがあるのです。

融けて鋳型に流れ込んだ金属が初めに固まるのは、金属よりも低い温度である鋳型に接している製品の表面になるところから。

微妙なタイミングで後から固まる中心側の金属は、冷えることで体積を縮ませながら中心部に空洞を作っていきます。

この空洞を作らないようにするには、湯道の位置や太さを工夫したり、湯や鋳型の温度を調節したりして対応します。

ジュエリーリフォーム/フルオーダー 岡田彫金工房



 

K22をつくります

純金, 純銀, 純銅

目方を正確に量って、純金に純銀と純銅を混ぜる準備をします。

22金ですから、純金が91.66パーセントになるように計量しました。

あとは良い性質の金地金になるように丁寧に熔解します。

ダイヤモンドとルビーの石合わせ

ルビーリング 石合わせ

これは完成した後の画像ですが、お預かりした時はルビーとダイヤモンドがそれぞれ1個ずつ外れ落ちて無くなってしまっていました。

原因は、宝石を固定している爪が折れて無かったり、擦り削れて小さくなっていることでした。

指輪をお預かりしてから、ルビーとダイヤモンドの寸法を測り、形と大きさと品質と、可能な限り色が合う宝石をお探ししました。

ご用意できましたので、ロウ付けで爪を立て直し、石座を宝石に擦り合わせて、慎重に石留めし、ヘラ加工と最終磨き加工を施して、きれいに完成いたしました。

また今までのようにお使いいただけます。

お客様がとても喜んでくださいました。

たいていの事柄には対応できますので、どうぞご安心ください。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

ジュエリー Y.Okada 岡田彫金工房