ブレスレット金具の交換を

ブレスレット金具交換

プラチナブレスレットの中折れ金具が使いにくいので引き輪に交換して欲しい、というご依頼をいただきました。
写真に写っていませんが、引き輪というパーツはネックレスに一般的に付いている丸い金具のことです。

青い矢印位置でロウ付けを外そうとトーチの炎を当てると、赤い矢印位置のロウが先に溶けてチェーンが外れました。
こちらの方が融点が低かったようです。

このあと、真ん中のキャップ状になったパーツにチェーンの端を入れて再ロウ付けして、丸カンや引き輪やプレートを取り付けます。

片手でブレスレットの引き輪をつけにくい時は、手首をテーブルの上に置かれるか膝の上に置いてから着けられると、自重でブレスレットがずれ落ちてしまわないので作業が楽ですよ。

予定外に手間のかかるサイズ直しもあります

プラチナリングのサイズ大きく
過去にすでにサイズお直ししてある痕跡が3か所

プラチナリングを6ゲージほど大きくするご依頼をいただきました。

いつものようにサイズ直し痕があるかどうかを確認するために、先にトーチの炎で指輪下部を炙ってみます。

低い温度なのにオレンジと紫の矢印のところに3か所のロウ目が出てきました。

紫矢印の所ではロウが溶けてクランク状に段差ができてしまいました。
勝手にズレるということは、もともと地金の中に力がかかっていたということですね。

赤色部分の地金をそのまま使うとロウ付け箇所が4か所になってしまうので、結局、そこはノコ刃でカットして取り去ってしまいます。

グリーンの長さの地金を足す予定でしたが、ロウ付け箇所が少ない方が丈夫できれいですので、ロウ目を2か所にするために、青色のような10ゲージ分くらいの長いプラチナ地金を足すことにしました。
また、高温ロウを使う方がプラチナの含有量が多く、丈夫で良いです。

お客様のご存知ないところで行なう無料の追加加工、ほんの少お心遣いさせていただきました。

ブルーサファイアで青い蜂のイヤリングにリフォーム

洋服の金ボタンはサファイアで蜂

今は亡きお母様の思い出のシルクの洋服を飾るサファイアのボタンを、K18ゴールドイヤリングに作り変えるご依頼をいただきました。

60年くらい昔、ミャンマーにお住いの時にオーダーされたお洋服で、しなやかで軽く手触りの良い生地の前側に五つの手作りボタンがついています。

カボションカットのブルーサファイアで蜂の胸部と腹部を模し、眼や脚はゴールドでつくられています。

イヤリングをバランス良く着けやすくお創りしたいと思います。

ブルーサファイアを外したK22金ボタン

ボタンのサファイアを外して、糸で括る裏の金具をカットしました。

裏側全体が見えると「 22K 」の刻印がはっきりと分かりました。

長い歳月で銀や銅の成分が赤黒くなっていますが、実際に制作加工に手を加える始めると、きれいな黄金色に輝いてきました。

ブルーサファイアのK22金イヤリング

ブルーサファイアを固定しなおして、K22ゴールドの輝きをきれいにして、このようにイヤリングに生まれ変わりました。

花には雄しべが作ってあり、蜂は口吻で蜜を吸っている姿になっています。

あとの3つは、ほかのアイテムにリフォームされるそうです。

宝石や貴金属は何十年が経過してもお手入れをすると綺麗です。
100年の歳月が流れるとアンティークとしての別の価値が加わります。
ジュエリーというものは三代あとの子孫にも喜ばれる装身具ですね。

ジュエリーリフォーム/フルオーダー 岡田彫金工房



 

80センチのシルバーネックレスを

シルバーフック交換

スターリングシルバーのロングネックレスの引き輪金具修理のご依頼をいただきました。

丸カン部分が引っ張られて長く伸びてしまっています。

元のように形を丸く戻せば良いのですが、ネックレス全体に重量がありますので、少し心もとない感じです。

レーザーで溶かして固着してしまうこともできますが、引き輪が小さくて使いにくくなってきたとのことで、フック金具に交換することになりました。

丸カンが太く大きなしっかりしたものに代わりました。
また、プレート側の楕円形部分は円に近い形にして引っ掛けやすくしました。

925と打刻されるスターリングシルバーは硬さも程よく加工時の性質もとても優れています。
950のブリタニアシルバーはスターリングシルバーよりも柔らかく、900はコインシルバーで硬いです。

ジュエリー 彫金 Y.Okada 岡田彫金工房



 

オールノットの真珠ネックレス

オールノットの真珠ネックレス

真珠のネックレス金具が壊れたので、と、修理にお持ちくださいました。
拝見しますと、丸カンの口が開いて突き刺すほうの金具が外れています。

ロウ付けして丸カンの口を閉じると糸が燃えてしまいますので、くくってある真珠を全部一粒ずつ外して、同じようなデザインの新しいシルバー金具でお仕立て直しすることになりました。

普通のお仕立てとは違ってオールノットはひとつひとつ順番にくくっていきますので、標準的な長さの数倍の糸を用意して、もつれないように緩まないように慎重に作業を進めます。

時間がかかりますが、最後の一粒までしっかりと糸通しができました。
糸の端の始末をていねいに済ませて、無事完了です。

ジュエリー 彫金 Y.Okada / 岡田彫金工房