プラチナ指輪サイズ大きく

プラチナダイヤモンドリング

プラチナリングのサイズ直しをしている途中画像です。全部サイズを大きくしています。

ここにたどり着くまでに、初めに指輪内側などの汚れを全部綺麗に落とします。

次は、すでにサイズ直しがしてあるかどうか、ロウ付け跡を確認します。

新しいプラチナ地金を挟む位置を決めてから、1本ずつその位置の幅と厚さを測ります。指輪腹側の一番下側か、すでにロウ付けしてある場合はその跡のある所か、石目などの刻印の無い場所などを選びます。

それぞれの指輪を何サイズ大きくするのかを確認します。

間に挟むプラチナ地金を、各指輪に合わせて、1本ずつ縦横長さがちょうど良い実際の寸法より0.数ミリずつ大きく作ります。

作ったプラチナ地金は、各サイズに合わせたアールを付けます。

糸ノコで指輪を1本ずつカットします。

必要サイズに広げます。

指輪の切断面と追加地金の端がピッタリと接するようにヤスリで削ります。

すり合わせが上手く出来たあとは、指輪に追加地金を挟んでフラックスを塗ります。

置きロウの方法でロウ付けしますので、必要な分量のプラチナロウをフラックスの付いた切断箇所に置きます。

バーナーの炎で昇温してロウを融かし、指輪と追加地金をロウ付けして合金状態を作り固定します。

ここまでの画像です。

あとは、指輪の内側をヤスリ掛けして真円にし、予定サイズになっているかを確認します。

大きければ糸ノコで余分をカットして再びロウ付けし、また新円に加工ます。小さ過ぎればプラチナ地金を挟んで大きくなるように加工します。

内側の形とサイズが良ければ、側面と表面の追加地金のみをヤスリがけして形を整えます。元の指輪を削らないように注意して作業します。

ヤスリ加工のあとはキサゲでヤスリ目を削ります。

その後ヘラを前後に動かし地金表面を硬く締め、バフ掛けの工程に入ります。

下バフをしてから研磨剤を洗浄し、中バフ、仕上げバフと照りが出るように磨きます。

綺麗に輝くように加工できると、超音波洗浄をして水洗いをして乾燥します。

綺麗にできているかを最終点検して完了です。

曲がっていたり傷があったりするとやり直しです。

プラチナブレスレット修理

プラチナの捻ってあるブレスレット

ロウ付け箇所が細くなっている修理をされて他所から戻ってきてしまい、使用中に不安を感じられるので、当工房に左右共対称に幅広くなるようにとロウ付け加工のご相談をくださいました。

緩まないように捻ってから端をロウ付けすることは難しい部類の加工ですが、お受けしました。

本日無事納品が済んで、喜んでくださいました。ご依頼くださり誠に有難うございました。

ゲルマニウムブレスレットを

スターリングシルバーのゲルマニウムブレスレット

SV925のブレスレット。ゲルマニウムが入っています。

可動部分が外れてしまい、困られてご相談に来られました。

拝見しますと、とてもよく使われているご様子で、動いて擦れる部分のシルバー地金がすり減っていました。

一度修理の跡がありましたので、それよりも太い丸線で加工致しました。

他のパーツには貫通している箇所はありませんでしたが、全部に穴を開けて丸線を通しました。

ゲルマニウムが嵌っていますので、熱を加えることをせずに、地金をかしめて固定させています。

全体を丁寧に磨いて、綺麗に丈夫に出来上がりました。