純金ネックレスお直し加工

純金のネックレス。

純金の金具が使えなくなって修理にご持参くださいました。

本来は点対称の形をしたクラスプだったのですが、片方の赤丸印の所の「 つ 」の字形をした地金が折れて紛失してしまっている状態と分かりました。

純金地金をご用意して、同じ形に作り、ロウ付け修理します。

目方を量るためにチェーンから外しています。

折れて半分が無くなっていた純金のパーツを手作りしました。

純金を用意して、金鎚で丸い棒状に叩いてから、片側を叩き延ばして細長く加工。

純金地金を融かして金鎚で丸棒に形作り、残っていた本体と共づけして一体化させています。

折れて無くなっている金具のパーツを、初めはロウ付けして修理する予定でしたが、チェーン全体が純金製ですので、ロウを使わないで純金同士で共づけすることにしました。

開いたり閉じたりする箇所ですので、硬さが均一なそのほうが使い勝手が良いと思います。

1064度あまりまで昇温して上手く共づけできたので、余分の純金を削って、自然な形に加工しました。

丈夫さを求めてほんの少し大きく作っています。

このあとは照り出しのためと硬く締めるためのヘラ加工の段階に入ります。

もう少しで出来上がりです。

ヘラ加工で照りを出し、色上げして輝かせました。

ずっしりとした重量のあるネックレスです。鍛造パーツですので地金組織が緻密で粘りがあり丈夫です。また今まで通りお使いいただけます。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

エメラルドリングが完成しました

着けやすいリングにリメイクできました

【7月からの順を追って…】

お客様から初めにお預かりした指輪

唯一無二の美しさを持つ、プラチナ製のエメラルドリング。

テーパーダイヤモンドもエメラルドも、どちらも1カラットを超える贅沢な輝き。

完璧なフォルムとバランス、そして細部まで極められた仕上げは、最高の職人技の結晶。

今の時代、このレベルのリングを手作りすることのできる人がどれだけいるでしょうか――。

リフォームのご依頼をいただき、潰すのが惜しいという思いが込み上げます。

ですが、高さが気になり、普段使いには出番が少ないとのこと。

じっくりお時間をいただきながら、いくつか新しいデザインをご提案します。

宝石を外しました

プラチナ枠から宝石を外すと、それぞれの寸法を測ることができます。

エメラルドの背の高さが分かりましたので、その高さをベースにしてできるだけ背の低いデザインを考案します。

たくさんデザインしました

エメラルドとテーパーダイヤモンドのリング。

リメイクするご依頼をいただき、色々とラフスケッチをしてみました。

これ以外の1点のデザインでご注文をくださり、制作を開始しています。

ご注文をいただきまして誠にありがとうございます。

着けやすくセンス良く綺麗にお作りいたします。

プラチナリングのベースができました

ヤスリ加工をしました。

プラチナで制作中のオリジナルデザインのエメラルドリングになります。

基本的な形ができましたので、これから細部を作り込んでいきます。

腕の下部を融かしつけました

オーダーメイドリングのプラチナ900地金を共づけ(シャカづけ)しました。

充分な厚さと幅があるしっかりとしたリングで、まだ宝石を石留めするかなり前の段階ですので、融点の低いロウでロウ付けするのではなく、1755度のプラチナリング本体の融点のあたりまで昇温して、追加プラチナとリング本体を内側と外側から融かしつけています。

これは、リング内側を削って中石の高さを 0.5ミリ低くなるように加工した時に、指輪サイズが予定より若干大きくなったので、ノコ刃でリング下部を切断してピッタリのサイズにし、そのあと切断箇所が消えて無くなる加工をしたというようなことです。

ここから、ヤスリ加工をし、ヘラ加工のあと、綺麗に磨いて自然なリングの形に作っていきます。

余分な地金を削りました

下2つの画像は、先ほどの共付け(シャカづけ)の箇所を、ヤスリ加工でなだらかなリングの形に整えたところです。

内側も外側も融けた形の地金から、スッキリと見やすい地金に変身しましたね♪

オーダーの純金リングを制作する時に共付けの加工をしますが、融点がさらに700度ほど高いプラチナ地金の共付けは、とても技術の要る加工なんです。

上の6枚は、プラチナ地金を丸いお餅状に熔解してから角棒に形づくり、それを0.7ミリほどの丸線に加工したところの画像です。

もう少し細くしてダイヤモンドを石留めする線爪にします。

ダイヤモンドの石留めが最終段階です

プラチナ製のエメラルドリング。

お選びいただいたオリジナルデザインでハンドメイド中です。

ずいぶん時間がかかっていますが、いろいろな品の加工と並行して毎日のようにずっと手を加え続けて、あとは照り出し磨き仕上げをしてからエメラルドの石留め工程に入っていきます。

もうしばらくお時間をくださいね。

ありがとうございます。

完成です

エメラルドのプラチナリングが完成しました。

7月にお話をいただいてから、いろいろなタイプのデザインをし、ご了解をいただいたデザインのリングに合うラウンドダイヤモンドをご用意して、制作を始めました。

お預かりしたエメラルドとテーパーダイヤモンドをどのように活かすかがテーマでした。

できる限りリングの背の高さを抑えて、エメラルドを保護しながら、着けやすく、お洒落で、しっかりとしたつくりの指輪を目指しました。

メッセージをくださいました

「こんにちは🙇‍♀️

ただいま荷物を受け取りました🧳

想像以上の美しいリングになりましたねー😄

岡田さんってすごい力量ですねー👏👏👏👏👏」

と、嬉しすぎるお言葉をいただきました。

こちらこそ大切なリングの制作をご依頼くださり誠にありがとうございました。喜んでいただけてとても嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

   (2025.10.29記)

pt950の鎚目リング制作

Pt950のペアマリッジリング

プラチナ950のリング2本を合わせて、1本のハンマー仕上げ模様のリングにリメイクするご相談にご来店くださいました。

一緒に融かして1本に
プラチナ熔解 (数倍速)

プラチナ950のリング2本を融かした時の動画です。

板地金に加工してから、1本のハンマー仕上げ模様のリングにリメイクします。

リングサイズとリング幅とリング厚さと鎚目の大きさと出来上がりグラム数が決まっていますので、かなりハードルの高いご依頼です。

熔解後の鍛造

ガスの抜けた良い地金にするために何度か熔解し直しました。

金鎚で叩きながら必要なサイズに形作っていきます。

一応丸く曲げた所までです。

とも付けしました

Pt950リング2本を溶かして板状にし、それを丸めて両端を共付け(シャカ付け)で丁寧に接合しました。

純金や高純度プラチナのリングは、ロウ付けを使わず本体同士を融かして共付けで一体化させることで、より美しい仕上がりになります。

宝石付きや細身のリングを制作する場合は、母材よりも低い融点の素材でロウ付けするのが一般的ですが、今回は太いハードプラチナならではの特別な技術で制作しています。

これからハンマー模様を施していきますが、ハードプラチナはその硬さから模様が付きにくく、難しい作業になりそうです。

唯一無二の輝きを目指して、心を込めて制作していきます。

鎚目加工しました

プラチナ950のハードタイプリングに、丁寧にハンマーワークを施しました。

全周をしっかりと打ち込むことで、地金が横に広がり、厚みが絶妙に薄くなりながらも、予定通りのリングサイズと幅と厚さに仕上がりました。

これから内面と側面を丁寧に磨き上げ、さらに美しい輝きを引き出していきます。

手仕事ならではの温もりと、さらに硬度を増したプラチナの上品な質感が楽しみですね。

手作り制作が進んでいます

プラチナ950リングの内面と側面を整えました。

このあと磨き上げていきます。

ピカピカに磨いて完成しました

プラチナ950 リング2本を熔解して、1本の鎚目模様リングにリフォーム。

ロウ付けをしないで共付けにして、地金の目方は数パーセントの減りのみで、予定通りのリングサイズに出来上がりました。

納品時、お客様がとても喜んでくださいました。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

シルバーブレスレットを長く

お客様から「シルバーブレスレットが少し窮屈なので、同じデザインのパーツを2コマ増やしてほしい」とお電話でご相談をいただきました。

ご来店いただき、店頭で実際にお品を拝見。

(これは完成画像です)

制作可能と判断し、お見積りと納期をご案内してブレスレットをお預かりしました。

手首にぴったりフィットするシルバーブレスレットのサイズを長く調整いたします。

地金熔解から丸線加工へ

新しくご用意したスターリングシルバーをルツボとバーナーで丁寧に熔かし、四角い板地金に固めたものを鍛造しながら、直径3mmの丸い針金状に形作り、楕円形に曲げてコマを磨きました。

このあとは、ブレスレットの棒状パーツの横に2コマをロウ付けで取り付けました。

2コマ追加

丁寧に布バフで最終研磨をして美しい輝きをプラス。綺麗に磨いて、世界にひとつだけの、ぴったりサイズのブレスレットに生まれ変わりました。

お客様が手首に着けられて「ぴったり!」と喜んでくださり、私たちも嬉しい限りです。

ご注文いただき、誠にありがとうございました。

ご購入ダイヤモンドリング

繊細な輝きが指先を彩るとっておきのリングです。

アーム部分にもダイヤモンドをあしらい華やかさをプラス。

センターのダイヤモンドを囲む8石のダイヤモンドがまるで小さなお花のような愛らしさを演出しています。

お嬢様が気に入られて、お母様がこのリングにお決めくださいました。

指に着けられると本当にお似合いでした。私たちも嬉しくなりました。

ご購入誠に有難うございました。

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【サイズアップ工程】