ボールチェーンリングのお直し

動くようにロウ付けしました

K18のボールチェーンリング。
一か所の軸が抜けて切れてしまったので、修理のご依頼を頂きました。

ボールの直径は1ミリです。
抜けた軸棒は0.2ミリ位の太さでしょうか?
ボールとボールの隙間は0.6ミリ位?

左上の小さな🔵印の所はボール同士をロウ付けでくっ付けてありましたが、この修理箇所は滑らかにチェーンが動くように、軸の片側とボールの片方の穴とだけをロウ付けしました。
もう片方の軸棒と穴は滑らかに動きます。

ロウ付けした所は0.2ミリ程の範囲です。
上手くロウ付け出来ました。

ところが、リング状に直ったボールチェーンを酸洗いしていると、他の箇所が切れていることに気がつきました。

この後、そこもロウ付け修理します。

いつのまにか自然に抜けました
スムーズに動くように修理できました

ロウ付け修理ご依頼箇所のお直しが済むと、別の軸が抜けていることに気がつきました。

そこも軸とボールをロウ付けしてスムーズに動くようにサービスでお直ししました。

また気がつくと、反対側が抜けていました。
3か所目を同じようにロウ付けでお直しして、そっと洗浄しました。

お客様には丁寧にお使いくださるようにお願いして、納品させて頂きました。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

エメラルドピアスをリペア

ピアスポストをロウ付け加工

エメラルドピアスのポストが折れてしまったということで、お直しを承りました。

欠けやすいエメラルドにも接着剤がたっぷり付いていましたので、爪を起こす工程がとても難しかったです。

接着剤で固まったエメラルドと爪の間に工具を0.1ミリでも差し込むことは御法度です。エメラルドが欠けてしまいます。

石留め時にはエメラルドを固定しなければなりませんが、エメラルドに力を加えてはなりません。割れます。

エメラルドは熱にも衝撃にも弱いです。
炎を当ててポストをロウ付けするためにはエメラルドを外さなければなりません。
大切にそっと注意深く扱うとてもデリケートな宝石です。

エメラルドを超音波洗浄することもダメです。エメラルドが欠けます。丁寧に手作業で研磨剤を取り去ります。

プラチナロウでポストをロウ付けした後は、磨いて、エメラルドを石留めして、また磨いて、洗って、乾燥させて、いちばん緊張する宝石のメンテナンス無事完了です。

男性リングのチタンネックレス

オールチタン製ネックレス

チタンのネックレス。
仕事中にチタンマリッジリングが機械に当たるので、何かいい方法は無いですか? と、奈良県のお客様。

ご来店くださった時に、ちょうど男性に良い太さの長いチタンチェーンを在庫していました。
ご希望の長さにカットして、チタンのアジャスターを付けて、納品させて頂きました。

指輪を通して着けています。気に入ってます、ありがとうございます。
とメッセージを頂きました。

ご来店くださりご購入頂き誠に有難うございました。

ダイヤモンド石合わせ

スイートテンダイヤモンドリング

ダイヤモンドが1個無くなってしまったので、と、メンテナンスにご来店くださいました。

拝見しますと、K18の爪が擦り減ってしまい薄く小さくなっています。押さえる力がなくなり、ダイヤモンドが外れたようです。

爪を拡大して見ると4本がダメになっていましたので、その爪を立て直して、ご用意したダイヤモンドを入れてお直しするお話しで承りました。

お預かりして修理に取り掛かる時にもう一度確認すると、6本の爪を立て直した方が良いことが分かりましたので、サービスでお直し加工しています。

爪を立てるところに穴をあけて、ロウ付け面積を広くし、強度を高めました。

ご依頼くださり誠に有難うございました。

ブレスの2コマでリングを

キヘイブレスレット2コマで、完成

K18チェーンの2コマから平打ちリングを制作するご注文を頂きました。

角棒地金を平らにして、丸く形作ってサイズを合わせ、ロウ付けを済ませた後に削ったり磨いたりして、完成させました。

納品時に確認していただくと、平打ちタイプなので地金の減りがほとんどなくてとても喜んで頂きました。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

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(記事のアップロード順序が以下と逆になっています)

18金の2コマでリングを制作

とても太い18金のブレスレットから2コマを外してリングを作るご注文を頂きました。

地金をルツボで熔かしてから、開け型に流し込み固めて、金鎚で叩き締めます。

左下の板地金が金色が少し白っぽく見えるのは、この時点では表面が硫酸肌になっているからです。中はゴールドの色です。

右下は、ローラーで均一な厚さに伸ばした所ですが、幅も厚みもリングの予定寸法より少し大きめにしています。

このあと、丸いリング状に曲げて、サイズを合わせ、端をロウ付けし、制作を進めていきます。