パーツが完成しました。
これから、ネックレスとしてお使い頂けるように、チェーンになる部分を取り付けます。
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パーツが完成しました。
これから、ネックレスとしてお使い頂けるように、チェーンになる部分を取り付けます。
宝石の乗る部品を作っています。
まず、実際に宝石が座るパーツを寸法通りに作って、寄せてくっ付けていきます。融点が200度前後のハンダ付けではなくて、3~5倍高い温度で溶かし付けています。
今回は、次の段階で透かしのパーツを作りました。ペンダントやピアスですと肌に直接触れる裏の部分のパーツになります。
次は、線引き板を使って必要な太さの丸線を作って、カットしてから、一本ずつロウ付けしていきます。
融点の高いプラチナ素材の場合は心配いりませんが、ゴールドの場合は気をつけないと、昇温し過ぎると爪や本体が溶けてそれまでの工程がすべて無駄になります。
このパーツを作ることは初歩的な加工作業なのですが、きょうも続きをします。
岡田彫金工房では、ジュエリーの修理やメンテナンスをする場合には、作業の初めにお品を綺麗にしてから加工に取り掛かります。
拝見してお預かりした時には、新しい接着剤を付け直せば良い案件と思ったのですが、洗浄液から出して見ると細いポストが根元から外れていました。
ルーペで確認すると丸カン部分が折れ千切れていました。
これを元の状態に使えるようにするにはロウ付け修理しかありません。レーザーで溶接加工しても、カシメ部分を分解するところは同じです。パーツが0.9ミリのポストと0.5ミリ程度になってしまった半マルカンですので、かなりテクニックが要ります。
ロウ付け加工は炎で800度位までピアスを炙りますので、ヒスイが焼けないように、まずは石外し加工をしました。
それから、カシメて止めてあった軸を工夫して抜きますと、半分になった丸カンが出てきました。測ってみると外径がちょうど1ミリでした。
その半マルカンとポストの端を正確にロウ付けして(写真を撮り忘れました)、元の位置に嵌め込んで、カシメ軸を差し込んでしっかりと固定しました。
これで、カシメ軸は動きませんがポストは自由に動いて立ったり寝たりする状態に戻りましたので、後は接着剤でポストを固定すると、予定通りです。
カシメとポストを完全にロウ付けしてしまわない理由は、もし万が一将来イヤリングとしてもピアスとしても使いたい場合にでも対応出来る様に、との安全策です。
あとは、全体を研磨仕上げして、ヒスイを丁寧に石留めすると完了です。
ダイヤモンドが全周にびっしりと並んだ車に轢かれてしまったブレスレット。拝見した時は、ぐにゃりと曲がって潰れた所や折れた所、深いキズもあちらこちらに付いていてかなり修復が難しそうな状態でした。
ぐるりと見渡すとダイヤモンドはどこも外れていないし、クラスプも曲がっていても使えそうだし、ということでお預かりして出来るだけ真っ直ぐに伸ばしてから左上の写真を撮りました。
あれこれあれこれ微妙に曲げたり戻したり拡げたり、叩いたり押したり起こしたり、キズを取ったり擦ったり、いろいろなことをして頑張ってようやく真っ直ぐになりました。
これで大丈夫、かなり良い線まで戻してくることができました。
綺麗に磨いて洗って修復完了しました。
ご依頼くださり誠に有難うございました。
K18ブレスレットが壊れたので修理のご依頼を頂きました。
18金の丸線で赤丸の所を修理加工しました。
気がつくと隣の軸が外れています。
ここも可動部分がスムーズに動くようにロウ付け修理しました。
お客様のご依頼通りに、綺麗にお直しが出来上がりました。