Pt1000リングを

プラチナ1000の刻印のあるダイヤモンドリングをお預かり致しました。リングサイズを数ゲージ大きくするご依頼です。

柔らかいはずの純プラチナ地金はお預かりした時点では硬い状態です。加工硬化させてあって硬いのか、それとも微量の合金になっていて硬いのか、判断できませんでした。

過去に、炎を当てるとヒビが拡がる地金や、曲がらない地金や、曲げると折れる地金や、ロウが流れずロウ付けが不可能な地金を経験していますので、その可能性がゼロでは無いことをお伝えして、その結果GOサインを頂きましたので、お預かりしました。

本日、無事綺麗にサイズを大きく加工することが出来ました。

あとはヘラ加工でヤスリ傷を潰して、バフ磨きを施す工程などが残っています。

もうしばらくお時間をくださいね。

タガネで彫金

金属表面に模様を彫る時は、基本的にはタガネを使用します。

刃先が摩耗してくると砥石で研ぎます。包丁や彫刻刀と同じですね。

右側のタガネはとても硬いハイス鋼で自作した、先端幅が0.4ミリの毛彫タガネです。

このような細いタガネになってきますと、砥石に当てて2往復も動かすと削り過ぎになってしまうことがよくあります。細心の注意を払って研ぎます。

ブレスレットが動くように

テニスブレスレットのひとコマが外れて使えなくなっていたので、修理のご依頼を頂いていました。

切れた箇所をロウ付け修理しますが、全体が滑らかに動くように加工しなければなりません。

折れている軸は、1ミリ位の長さで太さは0.4ミリ位です。

まずは軸を修理加工してから、蝶番部分を動くようにロウ付け加工しました。岡田彫金工房の得意とする微細ロウ付け加工ですので、上手くいきました。

照り出し加工を施して完成です。

ヘラ加工でキズ消し

k18リング ヘラ加工で凹みキズを埋めました

K18イエローゴールドの凹キズを消すためにヘラによる加工だけでキズを無くしました。

ヤスリで指輪自体を削り取ることをしないで、ヘラで表面を擦ることによって地金を移動させ、凹キズを埋めています。

かなり時間がかかりましたが、上手く加工できました。

画像では指輪はまだ輝いていませんが、このあとは表面光沢仕上げなどの段階に入ります。

正確にサイズお直し

お約束の納期が迫っていますので、サイズのお直しを始めています。

0.05ミリの誤差も無く真円になるように、正確さを心がけて慎重に加工を進め、全工程の3割くらいまで出来ています。

よく使われて、K18イエローゴールドのあちらこちらに当たり傷ができていますので、これらはヤスリ加工ではなくヘラ加工で潰していき、綺麗な状態に戻す予定です。