正確にサイズお直し

お約束の納期が迫っていますので、サイズのお直しを始めています。

0.05ミリの誤差も無く真円になるように、正確さを心がけて慎重に加工を進め、全工程の3割くらいまで出来ています。

よく使われて、K18イエローゴールドのあちらこちらに当たり傷ができていますので、これらはヤスリ加工ではなくヘラ加工で潰していき、綺麗な状態に戻す予定です。

折れる金地金

お客様のK18イエローゴールドリングをお預かりして、サイズを大きくするご依頼を頂きましたが、トーチの炎を当てて昇温すると、金地金がピシリと音を立てて折れ飛びました。

2度目は、ロウ付け自体は上手く出来ましたが、他の箇所にヒビが入ってしまいました。

このようなケースには滅多に出会わないのですが、地金の中に力が掛かっている状態で赤く炙ると、割れる性質の金地金のようです。

最終的には綺麗にロウ付け加工ができ、サイズ直しを完了することができました。

 

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5倍速熔解動画

https://jewelry-okada.com/wp-content/uploads/2019/06/70994338-dd3d-4bb7-bceb-e7a42994543e.mov

ラミネート加工された金地金のプラスチック被膜が剥がれないので、とりあえず全体をトーチ熔解した時の様子です。5倍くらいに時間を縮めています。

煤がもくもく舞い上がって、服の上にも机の上にも床にもたくさん積もってきます。擦ると黒く拡がって汚れます。

燃やしきると、金地金はルツボの中に丸くバラバラに固まりました。

これを集め、新しいルツボで融かし、炭素棒でかき混ぜて良い地金にはなりました。

一番大変だったのはススが出ることで、戸外で燃やすことで対応しました。

王水処理しようかとも思いましたが、余計に大変なのでこのごろはやりません。

この後、金地金を全部使ってご注文品を制作し、無事納品が完了しました。

オールノットでお仕立て

ネックレス金具の突き刺す側が無くなって、糸が切れていましたので、お直しのご依頼を頂きました。( これは完成画像です。)

まずは新しい金具と、黒く丈夫な太い糸を用意します。

全長42センチのご指定ですので、全体の配分を考えて、珠と珠の隙間を3ミリに決めました。

0.3ミリずつ隙間が広くても結果として1センチほど長く仕上がってしまいますので、糸をくくる時に細心の注意が必要です。寸法が違ってしまうと、一粒一粒の糸を切って珠をばらし、また新しい糸を用意して、また一粒ずつくくり直しになります。

丁寧にひとつひとつ糸を通し、しっかりと括っていき、全長42センチで完了しました。

本日納品させて頂きました。

ご注文くださり誠に有難うございました。

1/33ミリの厚さ

純金箔の厚さをマイクロメーターで測ってみました。

0.03ミリと表示されました。

うっかり触るとクシャクシャになります。