鍛金制作プラチナマリッジリング

ご依頼いただいているマリッジリングを制作中です。

金鎚でプラチナを叩き伸ばして棒状にしたものを、二等分して、丸く曲げてから熔かしつけた段階です。

ロウ付けではなく、本体のプラチナを熔かして接合しています。

この後は切削と鍛造と研磨と石留などの工程に入ります。

美しく丈夫で長持ちのする素敵なリングになります。お楽しみに。

ご注文くださりありがとうございます。

切れたチェーンを

何かに引っかかって切れたプラチナネックレス。伸びてしまったコマは取り去って修理します。

チェーンの幅は0.9ミリほど。線の太さは0.2ミリくらい。

ダブルキヘイの編み方をしてあるので、2か所のロウ付けが必要になります。

まずはロウ目の位置で2コマをカット。

繋いで口を閉じていきます。(赤い色で位置が分かるように。)

この後はロウ付け加工していきます。

太さ0.5ミリのチェーンを修理

0.5ミリ幅の細いベネチアンネックレスが切れて使えないので、ロウ付け修理のご依頼を頂きました。

赤く色を付けたコマに、隣の開いたコマを正確な位置の所に引っ掛けて形を整え、フラックスを塗ってから小さなロウを置きます。この時は0.6×0.4×0.2ミリ位の寸法のプラチナロウを使いました。

トーチの炎を当てて昇温し、狙った位置にロウを融かし流して固め、酸洗いを済ませてロウ付け工程は完了です。

この後、磨き仕上げをして、洗浄と乾燥を済ませると出来上がりです。

修理箇所が分からないように、きれいな仕事ができました。

レール留めのリングを大きく

お預かりしたプラチナ地金のリングは、周囲の8割位にびっしりとダイヤモンドが並んでいます。

ダイヤモンドのガードル同士が接触している箇所が多いので、5ゲージ位アップすると隣のダイヤモンドが押し合いをして割れる可能性が高いのでちょっと難しいサイズ直しです。

融点が高いプラチナをロウ付けすることも、傍のダイヤモンドに熱が回らないようにしないといけません。

ダイヤモンドが割れないように、楕円形にならないように工夫して、間にプラチナ地金を挟み、無事ロウ付け加工ができた段階の画像です。

真円にきれいにサイズお直しができましたので、納品も無事完了いたしました。

金箔ガラスに穴あけ

丸くて美しいボタン状のカラフルなガラスの側面に穴を開けるご依頼を頂きました。

よく見ますと縁にいくつか0.5ミリほどのえくぼ状くぼみがありますので、その中からバランスの良い所を選んで穴を開け始めました。

サファイアやルビーはとても硬いですので専門的な機械などが無いと穴あけが出来ませんが、ガラスの場合はなんとか大丈夫です。表面の研磨はカボションタイプの水晶も行なっています。

特別な機械を用意しているわけではありませんが、手許にある手作りのオリジナル工具で工夫して加工します。

右下の画像は、研磨材や油が着いた状態のままですが、1ミリの深さまで穴をあけたところです。かなり時間がかかりますが、今後3ミリの深さまで穴をあけていく予定です。

穴があけば、K18イエローゴールドのペンダント金具を取り付けて、ペンダントトップとしてお楽しみいただけるようになります。

今しばらくお待ちくださいませ。