エメラルドペンダントをリフォーム

エメラルドブローチ

エメラルドブローチにリフォーム

エメラルド 2ps.
角ダイヤモンド 5ps.
メレーダイヤモンド 108ps.

大きなエメラルドのペンダントはそのままを使用しました。

一文字指輪の角ダイヤやエメラルド / メレーダイヤなどは、ジュエリーから外してアールデコ調のブローチにリメイクして新しいアイテムをお作りしました。

ジュエリー Y.Okada 岡田彫金工房



 

ゴールドネックレスをロウ付け

ネックレスの丸カンをロウ付け

ホワイトゴールドネックペンダントの丸カンが外れて無くなってしまい使うことができないので、ロウ付け修理のご依頼をいただきました。

拝見しますと、ダイヤモンドがたくさん並んだ3つのペンダントトップがしっかりとしたつくりで、目方があり、その重さで丸カンが伸びて楕円形になり、隙間が出来て外れた様子が伺えました。

もう二度とそのようなことが無いように、赤印し位置の丸カンをひとつ追加して、橙印し位置の丸カンとの2か所をロウ付け修理させていただくことにしました。

緑印しの所は、気をつけないと引き輪の中にあるバネが熱で鈍り使い物にならなくなります。
シリコーンゴムの入ったスライドカンにも注意が必要です。

結果、上手い具合にきれいにロウ付けできました。

黄印しの所もサービスロウ付けをして、このあとフィニッシュ工程に入ってきれいに仕上げていきます。

ネックレスの丸カンをロウ付けして口を閉じてあげると、外力でチェーンが外れることはなくなります。
また、自然に外れてしまうこともありません。
でも、細いチェーンの場合は、うっかり引っ張ってしまう状況が起こると、丸カンが開かないのでチェーンが切れてしまいます。

丸カンをロウ付けするかしないかのどちらを選択しても、ケースにより、痛し痒し、ですが、自然に外れる場合は、ロウ付けしたほうが良さそうですね。

細心の注意を払ってもいつも緊張するエメラルドの加工

エメラルドはデリケート

ヒビのあることが普通のエメラルド

宝石は、初めからこのようなヒビが入っていると、普通はジュエリーには制作加工しませんが、エメラルドだけは別格で、指輪やペンダントになります。

加工スタート

サイズ直しのご依頼がありました。

振動を与えず、石に力を加えず、そーっと糸ノコでカットし、そーっと地金を曲げ、そーっとロウ付けし、そーっとヤスリ加工し、そーっと磨き、そーっと洗浄し、そーっと乾燥させました。

普通の何倍も長く時間がかかりました。

ヒビが大きくなることも無く、割れて爪から外れてしまうことも無く、まったくのノーダメージで上手くサイズ直しできました。

休憩。

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これもエメラルド

リメイクのご依頼を承った別のエメラルドジュエリーです。

お預かりしたエメラルドジュエリー

日本の高度成長時期にお求めになられたかなり立派なお品で、リングのエメラルドが特に美しいです。

ペンダントに付いている三角形のバチカンは、外さないでそのまま下に向けて耳元で揺れるチャームとされるご希望でした。

確認タイム

加工制作に入る前にエメラルドの確認をします。

エメラルドを拡大してあらゆる角度から眺めます

ルーペで拡大し子細に見てみると、ペンダントのほうは4本とも爪が浮いて、エメラルドとのスペースに接着剤が充填してありました。
リングのほうの爪は全部プラチナ地金で石留めされていました。

これはアラ探しをしているのではなく、加工中に割れる危険性が一番高い宝石であるエメラルドの全体像を把握して、安全にリフォームするための下準備なのです。

慎重に

エメラルドは工具で力を加えると、フォークの背で瓦煎餅を押したようにクシャっと割れます。
この宝石は、加工する者にとっては非常に怖い宝石で、慎重の上にも慎重に注意深く取り扱うべき貴石なのです。

ペンダントのほうはうかつに爪を起こすと、接着してあるあたりの一部がピシッと欠けたりします。
安全を模索しながらいろいろな手を加えて、エメラルドを枠から外せるまでに丸2日の時間がかかってしまいました。

なるほどと納得してから加工を進めます

天然エメラルドは、宝石の内部などにヒビや内包物があっても普通のこととされる宝石です。
宝石の全てをあらゆる角度から時間をかけて充分に眺め尽くして、心を決めてから作業に取り掛かりました。

ジュエリーリフォーム/フルオーダー 岡田彫金工房


エメラルドの石留め
エメラルド指輪のサイズお直し


 

腕時計バンド ロウ付け

時計バンドの修理

とりあえず蝶番の軸を抜いて、全部のパーツをバラバラにしました。

パイプの一部が欠損していたり、ロウがはみ出ていたり…。
以前に何度かどなたかが修理加工されているようです。
今使おうとしているホワイトロウよりかなり融点の低いロウが使われていて、作業を困難にしています。

真ん中のパイプは最適な位置を探してしっかりとロウ付けしました。

左右のパイプは欠損部分を直してロウ付けしました。

軸を半ばまでねじ込んで、金具として機能しているかどうかの確認をしました。

ダイヤモンドの爪を大きく

ダイヤモンドの爪が短いので

先月、洋服が引っかかるので、とご相談をいただいていました。

指輪を拝見しますと、爪が起きてダイヤモンドとの間に隙間ができていました。
かぶさっているプラチナ地金も薄くなってダイヤモンドがほとんど落ちそうです。

爪を修理してしっかりと石留めし直す加工を承りました。

指輪の内側上部にブルーダイヤが石留めされていましたので、ロウ付け時の高温でダメージを受けないようにきれいに外しています。
直径1ミリほどのブルーダイヤですので、小さな4つの爪を壊さないように注意深く作業しました。

中石の4本のプラチナ爪は、できるだけロウ付け面積が広くなるように工夫しました。

爪は1ミリに満たない幅や厚さですので、0.1ミリも削りすぎると予定よりかなり余分に削ってしまうことになります。細心の注意を払って爪の形を整えます。

この後はきれいに全体を艶出し加工をして、ブルーダイヤとセンターダイヤを石留めして、最終仕上げを施せば完成です。
あと1日です。