いろいろなチェーンのロウ付け3タイプ修理のご依頼です。
ボールの棒軸が無い場合はボール同士をくっつけます。
すでに以前にロウ付け修理されていて、何コマかがくっついてしまっているケースのもあります。
ひとつずつの動くパーツの軸地金がすり減って切れているので、軸を制作加工する場合もあります。
どのようなものもきれいに直します。
ジュエリーおかだ ショッピング/オーダーメイド/リフォーム/デザイン/リペア/地金買取
いろいろなチェーンのロウ付け3タイプ修理のご依頼です。
ボールの棒軸が無い場合はボール同士をくっつけます。
すでに以前にロウ付け修理されていて、何コマかがくっついてしまっているケースのもあります。
ひとつずつの動くパーツの軸地金がすり減って切れているので、軸を制作加工する場合もあります。
どのようなものもきれいに直します。
「ブローチ金具が無くなっているので、修理できますか?」とのご相談をいただきました。
大丈夫です。きれいに直ります。
ということでお預かりしました。
K18イエローゴールドの片方の風車パーツは残っていますので、ブローチの針とそれを支える枕パーツをご用意して、ロウ付けします。
薄い縁にそのまま枕をロウ付けしても、力がかかる箇所ですので将来また折れる可能性があります。
そこは追加した地金で補強してロウ付けしますのでご安心ください。
例によって、まずストーンカメオを欠けさせないように、爪を折らないように、地金を起こしてK18ゴールド枠からカメオを外すところからスタートします。
無くなっていたブローチの針と枕を取り付ける修理加工の最終段階です。
枕に通すK18軸は小さなおたふく鎚だけで軽く叩いてもいいのですが、カメオ枠側には鎚が入りませんので、タガネも使って叩きます。
この場合は、枠を固定する手とタガネを持つ手と鎚を持つための三本の手が必要になりますが、一人では二本しかありませんので片手で枠とタガネを工夫して持って、もう片方の手で鎚を振るって軸の頭を打ちます。
均等に丸く打つことが出来れば、一旦その部分を磨いて具合を確かめて、良ければストーンカメオを枠にはめ込みます。
4本の爪を折れないように、カメオを欠けさせないように注意ながら、そっと倒してカメオが動かないように固定します。
ニッパーでカットしていた針の先を尖らせるところを撮り忘れましたが、短くなりすぎないように気をつけて衣服に突き刺さりやすい形にヤスリで形作り、ピカピカに磨いておきます。
この時ヘラでしっかりと擦って硬化させておいてあげれば、曲がりにくく丈夫になりますので親切な加工仕事といえます。外からは見えない工程ですが、省かないことをお勧めいたします。
このあと、全体を磨いて照りを出し、洗浄、乾燥、検品して完成です。
お預かりした時に撮った写真と、でき上がった時に撮った写真とを並べてみると、お預かり時のほうがきれいに見えます。
今のほうがきれいに写っていて欲しいのですが、昼と夜の照明具合の違いなどでこうなりますし、短時間にパッと撮るスナップ写真ですので、そこのところは割り引いてご覧くださいませ。
店内にはいろいろな厳選のジュエリーも並んでいます。
見ていただければ嬉しいです。
ジュエリーリフォーム/フルオーダー 岡田彫金工房
K18イエローゴールドのシェルカメオ枠が壊れたので、修理のご依頼を頂きました。
まずはブローチ枠に嵌まっているシェルカメオを枠から外します。
そのままK18地金に火を当ててロウ付けすると、シェルが焼けてしまうからです。焼き蛤や焼き牡蠣の殻のようになってしまいます。
爪が折れることもなく、シェルカメオを無事にきれいに枠から外すことができました。
爪のロウ付けも無事に済み、次はブローチ金具が付いている台座をカメオ枠にロウ付けします。
このロウ付け位置はとても大事で、少しでもズレるとシェルカメオがゴールド枠にはまらなくなります。
無理矢理にはめると、使用中にもいつもどこかに力がかかり、そのうちにシェルの一部分が欠けるようなことも起こり得ます。
慎重にロウ付け位置を決めて、そこからズレないように慎重にロウ付けします。
全体の爪をロウ付けしたことは、実は、地金内部のストレスを解消したことと、爪の補強をしたことの二重の意味があります。
枠の内部にストレスが溜まっているときは、昇温で地金が伸びてロウ付けしたい位置がズレていき、なかなかうまくできないことも多いのです。
その個所が頑丈になるように、外側と内側もロウ付けしました。
このあとは酸洗いをし、酸化皮膜を取り去ってきれいにし、磨き工程に入ります。
機械で磨くときは、1秒間に50回転ぐらいしている布で磨きます。
布の繊維に絡め取られると、振り回されたあげくに研磨機のあちこちに衝突して枠がグジャグジャになります。
そうならないように特に慎重に磨きます。
K18ゴールド枠の下磨きが完了。
シェルカメオを注意深くはめ込み、爪をそーっと曲げて倒して4本ともシェルと接触させてカメオが動かないように固定しました。
ことあとは、シェルや枠に力を加えないで、軽〜く布バフを当てて仕上げ磨きをいたしました。
ジュエリー メンテナンス / 岡田彫金工房
プラチナのダイヤモンドネックレスです。
1.2カラット位のきれいなダイヤモンドが入っていますが、1か所の丸カンが抜け落ちてしまい首に着けられなくなってしまいました。
大きめの丸カンを作ってはめ込み、各ダイヤモンドが動くようにしながらロウ付けして、今度は落ちないように修理するご依頼をいただきました。
初めから付いている丸線の直径が0.55ミリで丸カンの外径が3.0ミリでしたので、ちょうど同じ大きさのパーツを作ります。
丸カンが二重になってしまった部分を糸ノコでカットして大きさを揃え、ダイヤモンド枠の透かし部分にはめ込みます。
丸カンの端同士を突き合わせてできるだけ隙間を無くし、ロウ付けします。
円筒形の石座同士のスペースで、丸カンの見えている部分は約1.5ミリです。
ロウ付けのロウが横に流れてしまうと、ペンダントトップが動かなくなるので、慎重に作業します。
同じ太さと大きさのプラチナ丸カンを取り付けてロウ付けしたので、均等なバランスで元どおりになりました。
今までのようにまたダイヤモンドを楽しんでいただけます。
ジュエリー メンテナンス / リフォーム 岡田彫金工房
デザインによって作り方は毎回どこかが違うのですが、今回はこのように作りました。
基本的には、プラチナ地金鍛造から圧延工程を経て棒状にしたものを丸く曲げて指輪に作っていきます。
プラチナ地金をなましながら金鎚で叩き伸ばして、必要な幅と厚さまでローラーで加工します。
あとから削る分を見越して厚さや幅を少しだけ余分に作ってあります。
端から丸く曲げていってS字形に作り、真ん中でカットします。
この段階では、リングサイズは少し大きめにしています。
プラチナマリッジリングを作ったときの続きです。
左上から右上、左下へ。
S字形のリングをニッパーでカットします。スペースが無いときは糸ノコで。
チタンマリッジリングでもサイズが近い場合は同じ素材を横にふたつに分けてリングを作りますが、この場合は幅と厚みが同じマリッジリングのご注文でしたので、ひとつの素材を縦にふたつに分けてマリッジリングを作りました。ダイヤモンドでも最近はそういったペアがありますね。
上部がU字形になったデザインですので、この段階ですでに素材を曲げています。
ロウ付けをしないで、本体地金を溶かして継ぎ目を無くしました。
この段階では予定サイズより1ゲージあまり小さく作っています。
曲げたときにリング内側がゆがんでいますので、芯金に通し木槌で叩いて内側をサイズ棒に密着させます。
この時サイズはほぼ予定サイズに近いですが、ヤスリやキサゲ仕上げの分を見越して作っています。
全体をヤスリで削って基本形を整えます。
平甲丸タイプに作りますので、中目、油目ヤスリで形を削り出します。
キサゲ仕上げをします。
ヘラ仕上げをして地金を硬くし、光沢を出します。
溶接したとき以降には炎を当てていませんので、プラチナ地金は加工硬化してとても硬くなってきています。
ロウ目がありませんので、将来口が開くことはありません。
バフ仕上げをして平面や曲面を磨いてきれいに光沢を出します。
新婦様指輪には、ダイヤモンドの入る位置に穴を開けています。
このあとは、ダイヤモンドの石留めと内側の文字刻印をして、最終仕上げを丁寧に施して完成させました。
このような感じでいつもオリジナルハンドメイドのマリッジリングなどを新しく生み出しています。
ジュエリー フルオーダー/リフォーム 岡田彫金工房