純金キャップを

香水の瓶のようにキラキラとした綺麗なガラス瓶に被せる純金のキャップ。

ガラス瓶が割れてしまったので、キャップを口金から外せますか?とご相談をくださいました。

凹んでいたり、あちらこちらに余分なキズが付いたりしますが、20年近く昔にご依頼を頂いて制作納品した直径3センチ余りのお品です。

純金の1ミリ位の板を作り、コップの形に金鎚で鍛金加工して、元の口金に合うよう細工していました。

1枚数百万円の純金インゴットをお預かりして、自由に叩き自由に熔かし自由に形作ったその時の楽しさが蘇ってきました。

地金商の会社の方が、日本中探してもその様な注文をする人はほとんどいないですよ、と言われた言葉が今になってみると嬉しく思い出されます。

人生の中でとてもラッキーな出会いがあり、とても幸せな経験をさせて頂きました。有難うございました。