pt950の鎚目リング制作

Pt950のペアマリッジリング

プラチナ950のリング2本を合わせて、1本のハンマー仕上げ模様のリングにリメイクするご相談にご来店くださいました。

一緒に融かして1本に
プラチナ熔解 (数倍速)

プラチナ950のリング2本を融かした時の動画です。

板地金に加工してから、1本のハンマー仕上げ模様のリングにリメイクします。

リングサイズとリング幅とリング厚さと鎚目の大きさと出来上がりグラム数が決まっていますので、かなりハードルの高いご依頼です。

熔解後の鍛造

ガスの抜けた良い地金にするために何度か熔解し直しました。

金鎚で叩きながら必要なサイズに形作っていきます。

一応丸く曲げた所までです。

とも付けしました

Pt950リング2本を溶かして板状にし、それを丸めて両端を共付け(シャカ付け)で丁寧に接合しました。

純金や高純度プラチナのリングは、ロウ付けを使わず本体同士を融かして共付けで一体化させることで、より美しい仕上がりになります。

宝石付きや細身のリングを制作する場合は、母材よりも低い融点の素材でロウ付けするのが一般的ですが、今回は太いハードプラチナならではの特別な技術で制作しています。

これからハンマー模様を施していきますが、ハードプラチナはその硬さから模様が付きにくく、難しい作業になりそうです。

唯一無二の輝きを目指して、心を込めて制作していきます。

鎚目加工しました

プラチナ950のハードタイプリングに、丁寧にハンマーワークを施しました。

全周をしっかりと打ち込むことで、地金が横に広がり、厚みが絶妙に薄くなりながらも、予定通りのリングサイズと幅と厚さに仕上がりました。

これから内面と側面を丁寧に磨き上げ、さらに美しい輝きを引き出していきます。

手仕事ならではの温もりと、さらに硬度を増したプラチナの上品な質感が楽しみですね。

手作り制作が進んでいます

プラチナ950リングの内面と側面を整えました。

このあと磨き上げていきます。

ピカピカに磨いて完成しました

プラチナ950 リング2本を熔解して、1本の鎚目模様リングにリフォーム。

ロウ付けをしないで共付けにして、地金の目方は数パーセントの減りのみで、予定通りのリングサイズに出来上がりました。

納品時、お客様がとても喜んでくださいました。

ご注文くださり誠にありがとうございました。

プラチナリング制作中です

お預かりプラチナ地金を融かしています

お手持ちのプラチナマリッジリングなどをガスバーナーで熔解中です。

ゴールドは1000度余りの温度で、プラチナは2000度近い温度で融かします。

金鎚で叩いて予定通りの寸法に近づけていきます

叩き締めると丈夫な指輪に出来上がります。

リングの形になりました

分厚くて幅の広いプラチナリングに加工できました。

ここから、ヤスリ加工でお約束の寸法と指輪サイズにして、ヘラ加工を繰り返してさらに地金を硬くして、その後表面の模様加工に入ります。

この後は図案彫りです

ブルーサファイアを追加加工

プラチナ製のルビーリング

形見のお品なので、デザインは変更しないでリメイクするご依頼をいただきました。

片方の中石が外れ落ちて無くなっていますので、ルビーのペアとして空いたところにブルーサファイアを入れることになりました。

メレダイヤの入っているところには部分的にカラーストーンをお入れします。

丸餅状にプラチナ地金を用意

指輪の形を丸く直してから、ご希望のリングサイズに加工し直して、ブルーサファイアを取り巻く枠を作るために、プラチナ地金を融かしました。

ゴールドは1,000度余りで融けますが、プラチナは2,000度近い温度に昇温して熔解します。

熔解中に表面張力で丸餅状に固まったプラチナ地金を放冷し、それを金鎚で叩いて棒状にし細長い板状に形作ってから、サファイアの円周に合わせて曲げ、リング本体にロウ付けしていきます。

融かした地金を板に加工

ブルーサファイアを石留めするための楕円形のプラチナ枠を制作した時の画像です。

この後、他に8ピースの予定でカラーストーンを散らばせて入れる予定です。

可愛いく、とお伺いしましたので、ピンクとブルーとレッドとグリーンのような淡くカラフルな宝石を選んでいます。

拡大画像

カラーストーンを入れる場所を探していますと、リングをかなりご使用になられている様子で、どこかにぶつかってしまったと思えるダイヤモンドにヒビが入ったり欠けたりしていました。

そのダイヤモンドを外して、空いた穴に別の宝石を入れます。

また、メレダイヤの爪が潰れて平らになってしまっていますので、全部の爪を丸い感じに作り直します。

18金をコイン状に加工

18金リングを熔解して板地金に
K18板地金を金鎚で叩いて丸く加工

四角く鋳込んだ18金地金を、金鎚で叩いて丸くしました。

赤い矢印の箇所のようにバリが出てしまうと、このまま叩いても紙のように薄くなって、あとで剥がれて窪みになってしまいますので、これは削り取ります。

(このように、本体からヤスリで削り去るしか方法がなくなって、少量の粉になってしまうものなどが「ヘリ」になります)

あとは表面と裏面と平坦に加工して、縁を磨きます。

純金を熔解しました

ペーパー状の純金を融かして塊りに
バーナーで熔解

前処理した純金をルツボに入れてフラックスを乗せ、ガスバーナーで熔解しました。

融けきって丸餅状になった純金からガスバーナーを外して、しばらく待つと温度が下がって固まります。

ルツボに接していた裏側からはガスが抜け切らなくて、満月のクレーターのようになっています。これを綺麗な平らに融かし加工してから板地金に鍛金加工していきます。