お預かりしたのカフスボタンから、ラピスラズリが割れないように注意深く外します。
宝石が欠けたりゴールドの爪が折れたりすることなく、無事に石外しの工程が済みました。
捻り線が折れ外れている所にロウを置いて、バーナーで溶かしつけます。10金は18金よりも融点が低いので、本体が溶けないように気をつけます。
炎で黒く焦げた地金は、酸で洗って綺麗にしてから次の工程に移ります。
ラピスラズリを元の位置に納めて、4本の爪を倒し慎重に石留めをします。爪が加工硬化している場合や、起こした時点でヒビが入っている場合は、曲げ直した段階で爪が折れてしまうこともあります。その時はまた石を外して、爪のロウ付け加工をすることになります。
無事に石留め工程も完了して、磨き仕上げを施し、完成しました。
お客様がとても喜んでくださいました。