ストーンカメオを外した18金のペンダント枠。
さらに縁取りされていた葉やダイヤモンドの付いた花も外しました。
ロウ付け跡や折れたパーツや曲がった部分を綺麗に整えて、枠全体を磨いてからバランスの良い場所を選んで、四隅に花をロウ付けで取り付けます。
外した葉は目方を計って下取りします。
カメオ枠の加工
カメオ
ストーンカメオ枠をリメイク
K18イエローゴールド枠のストーンカメオです。
もう少しシンプルにして欲しいとのご相談を頂きました。
素枠にしてしまうとシンプル過ぎるので、四隅の花とダイヤモンドを残すことになりました。
これから天地左右の葉を外して、枠を綺麗に磨いていきます。
シェルカメオ鼈甲ブレスレットのメンテナンス
毎日大切に使われていた鼈甲のブレスレット、同じ素材で作られている丸カンパーツが外れてしまい、メンテナンスのご相談を頂きました。
鼈甲や珊瑚や象牙は有機物ですので、無機物の宝石や貴金属よりもデリケート。充分に気を付けていても、いつのまにかダメージを受けてしまうことがあります。
クラスプの横の鼈甲丸カンを真ん中の方に持ってきて、クラスプ横には金色丸カンを追加し、左右対称になるようにお直しさせて頂き、長野県に向けて発送させて頂きました。
『 午後無事に届き、いま開封いたしました！
なんの違和感もなくすごく綺麗になっていました。場所まで工夫していただけて本当に嬉しかったです。
…なにからなにまで本当にありがとうございました、バラのシールもとても可愛いくてほっこりしました。
また大事に身につけさせていただきます。本当にありがとうございました！』
ご丁寧なメールをくださり有難うございました。喜んでいただけて嬉しいです。またどうぞ宜しくお願い致します。
ストーンカメオの表側
どこが違うのかを説明しますと、表側から見るとあまり変わりが無いように見えますが、まず汚れが取り去られて人物などは白く綺麗になっています。
カメオは枠に嵌め込んで接着してあります。
K18枠は照り出し加工を施し、ピカピカに輝いています。シェル部分も磨いて光沢を出しました。
そのことは写真で見てもあまり分かりませんが、接着剤が固まるのに丸一日を費やしたことを除けば、修理加工と仕上げ加工に5~6時間かかっています。
古いお品の修理は、予定外のところも故障していたりしますので、思いのほか時間と技術が必要なことも多いです。
カメオ枠を修理
ストーンカメオが枠から外れたので、と修理にご持参くださいました。
お話ではカメオを接着し直すだけで良いとのことでしたが、拝見しますとブローチ金具もペンダント金具も曲がっています。
それを直す予定は無いそうでしたが、外れているストーンカメオだけを接着しても、ジュエリーとしては使うことが出来ません。
結局、ゴールド部分の修理を先にすることになりました。
綺麗に修理出来ましたので、このあとは研磨と洗浄と接着工程になります。