コンビリング修理完了

初めのヒビ個所拡大

お預かりしましたリングのヒビ割れ個所をロウ付け修理します。

ロウ付け後にまた別のヒビ割れ

初めの1のヒビ割れ個所のロウ付けが完了して、丸く形を整えて指輪の仕上げ工程に入ろうとすると、もう一か所2の所にヒビ割れが発生していることに気がつきました。

隣の彫り模様の場所にヒビ割れ発生

彫り模様のプラチナ地金が薄くなっている個所が弱ってきているようで、割れていますので、予定外ですがここもロウ付け修理します。

2の個所を追加ロウ付けしました

A1は、お客様が引っかかるので困っていると修理に出された場所で、A2がさらにヒビ割れしているために追加ロウ付けした場所です。

A3/C3の明るい線が見えている個所は、40年前にメーカーがこのコンビマリッジリングを制作した時に、内側のK18リングをロウ付け加工した場所です。

金色の地金が黒くなっているのは、18金の割金の銅地金がロウ付けの熱で酸化しているためです。これは後の工程で酸洗いして綺麗にします。

B2は、プラチナ地金とゴールド地金の温度に対する伸び率が違うので、ロウ付けの昇温時にバイメタルのように押されて曲がってしまった状態です。

C2は、尖って歪んでしまったリングを丸い形に直した写真です。

現時点でヒビ割れ個所は無くなりましたが、今後使用されている時に今とは違う別の個所が割れて剥がれてくる可能性がゼロではないようです。もしもの時はまた綺麗にお直しさせて頂くことができますので、どうぞご安心してお着けくださいませ。

Dは、ロウ付け跡を綺麗に仕上げた所です。この後の工程で、ロウ付け修理個所にロジウム加工を施してさらに美しくします。

綺麗に完成です

洗浄と乾燥と検品を済ませて、納品できる状態になりました。

フルエタニティリングのサイズを大きく

エタニティリングのサイズ直し完了

『わぁすごい! ぜんぜん分からない!』

と喜んでくださいました。

どこのお店を訪ねても加工してもらえなかったプラチナ指輪のサイズお直しが綺麗に出来上がりました。

先週すでに納品済みです。

ご依頼くださり誠に有難うございました。

フルエタニティリングのサイズ直し

エタニティリングのサイズを大きくします

直径3ミリのダイヤモンドがぎっしり並んだプラチナのエタニティリング。サイズを大きくするご相談を頂きました。

サイズを大きくする方法としましては、このデザインのリングの場合はチタンと同じように内側を削る方法と、普通のサイズ直しと同じように一か所をカットしてプラチナ地金を足す方法があります。

内側には厚さの余裕が0.3ミリほどありそうですが、ダイヤモンドの入っている場所に一か所でも深い所があると、内側を削った時にその部分だけ穴がポコンと空きますので、選択しませんでした。

リングをカットしてサイズを広げ、地金を追加してロウ付けし、爪を立て直して、ダイヤモンドを石留めし直すことでサイズお直しが完了します。これだけの工程が必要な加工は、サイズ直しと言うよりはリフォームの範疇に入りますね。

出来上がるまでしばらくお時間を頂きました。

( 写真は、フルエタニティリングを鏡の上に置いて撮影しています )

美しい形見のリング

サイズお直しと照り出し加工をしました

お預かりしていましたプラチナの形見の指輪。リングサイズを大きくして、ピカピカにできました。

長年のご使用で小傷が付いて艶消し状態になっていた指輪を、ヘラ棒で擦ってキズを潰してピカピカに近いところまで手作業で加工し、さらに布バフで鏡のような光沢に仕上げました。

受け取りにご来店くださり、喜んで頂けました。

ご依頼くださり有難うございました。