南洋真珠が外れたので

リングから外れた南洋真珠

お手持ちのプラチナリングから南洋真珠が外れてしまったので、お直しにご持参くださいました。

拝見しますと、接着剤の色が変色してかなり劣化している様子です。

プラチナ枠に小傷がたくさん付いてテリが無くなっていますので、真珠をしっかりと取り付けることとプラチナリングの新品仕上げ加工を承りました。

まずはリングを洗浄して、表面のヘラ加工から始めます。

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納品直前です

綺麗に出来上がりました。

プラチナリングがピカピカ。南洋真珠はしっかりと固定できています。

エタニティリングを大きく

プラチナのサイズを大きく

合計1カラットのダイヤモンドが並んだプラチナリング。サイズ直しができるスペースは5ミリほどでした。

『Pt900』の刻印を残すためにロウ付けのロウが流れないよう気をつけて、3ゲージ分ほどプラチナ地金を足してサイズを大きく加工しました。

上は地金を足してロウ付け出来た時の画像。

下は、消えてしまった『1.00』の刻印を改めて打って、綺麗に磨き仕上げを済ませた時の画像です。

もう1本のリングもサイズお直し完了しました。

スリーカラーダイヤモンドリング

他のオーダー品も制作中です。ご注文くださり誠にありがとうございます。

ダイヤモンドを仮留め

プラチナ枠の形を絞ることと照り出し加工工程までが完了したので、メレダイヤを石座に仮置きして様子を見てみました。

続いてテーパーダイヤなども石留めする段階になります。

プラチナダイヤモンドリング

ダイヤモンドリングのサイズを大きく

プラチナ製ダイヤモンドリングのサイズを大きくお直しして、指輪全体の小傷を潰し、ピカピカに磨き上げました。

指輪のサイズを大きくする場合は、元の指輪を引き伸ばしたり叩き伸ばしてサイズを大きくする訳ではなく、指の腹側位置で一旦リングをカットして大きく広げ、間に同じ種類の貴金属を追加ロウ付けして、サイズを大きくします。

そうしないで伸ばす加工をしてしまうと、ダイヤモンドなどの宝石が付いていたり、指輪の厚さや幅が不均一なデザインであったり、模様が付いていたりする場合は、石座の形が歪になって宝石が外れたり、薄い細い個所が弱いのでそこが伸びて指輪が千切れてしまったり、模様が歪んだり薄くなり消えたりしてしまいます。

岡田彫金工房では、必ず新地金を追加して指輪のサイズお直しをしてきていますので、どうぞご安心くださいませ。

元の輝きに生まれ変わって喜んで頂けました。