ダイヤモンドコンビリングの仕上げ

艶が無くなってきたので、と、プラチナとゴールドのダイヤモンドコンビリングをお持ちくださいました。

上の画像がお預かり時点のリングです。
プラチナの表面にも18金の表面にも小傷がたくさん付いて細かく凸凹し、照りが無くなっています。

下の画像は手作業のヘラ加工でリング全体の小傷を擦り潰したところです。
削られないので地金が減ることのないまま平滑になり、表面傷は消えましたので、照りが出て鏡のように周囲の様子が写り始めました。

この後の工程は布による照り出し仕上げになります。
その後、超音波による洗浄でピカピカに照るようにします。

綺麗にフィニッシュ

プラチナとゴールドのコンビダイヤモンドリング。
小傷を潰して綺麗に照り出し磨きができました。

南洋真珠が外れたので

リングから外れた南洋真珠

お手持ちのプラチナリングから南洋真珠が外れてしまったので、お直しにご持参くださいました。

拝見しますと、接着剤の色が変色してかなり劣化している様子です。

プラチナ枠に小傷がたくさん付いてテリが無くなっていますので、真珠をしっかりと取り付けることとプラチナリングの新品仕上げ加工を承りました。

まずはリングを洗浄して、表面のヘラ加工から始めます。

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納品直前です

綺麗に出来上がりました。

プラチナリングがピカピカ。南洋真珠はしっかりと固定できています。

プラチナリングの仕上げのこと

ご来店くださったお客様にご質問されて、お応えいたしました。

「プラチナリングを家で綺麗にするにはどうすればいいですか?」

『プラチナの汚れを落とすことは出来ますが、家では工具や機械がありませんので、小傷を無くすことは難しいです。

ぬるま湯でリングの汚れを柔らかくして、要らない歯ブラシで突くように洗うと綺麗になります。最後は水洗いしてから布で拭くなどして乾かしてくださいね。

プラチナに付く小傷は深い場合が多いですので、私はヘラでゴシゴシこすって小傷を潰し、最後は布で磨き上げます。』

•••そのような感じでお答えしました。

傷の深さや面積の程度にもよりますが、キズを潰すことだけで1~2時間かかることもよくあります。その後照り出しの仕上げなどをしますので、未経験の方がご自宅でできる範疇を超えてしまうと思います。経験豊富なプロ技術者に任せられることが最善と思います。

(アーカイブのページが参考になれば良いのですが…➡)

曲がったプラチナリング

形を元通りに直していきます

曲がって潰れて千切れたプラチナのデザインリングをメンテナンス。

形を整えてから、千切れた所をロウ付け。

凸凹になっている地金表面をヘラ加工でピカピカに。

最後は布バフで磨いてさらにソフトに照り出し仕上げです。

金色にする前にヘラ加工

棒状のヘラで擦りました

指輪の下部が使用中に付いた小傷で特に艶消し状態になっていましたので、棒状の金属ヘラを前後に動かして表面の小傷を潰しました。

往復して擦ることによって指輪がツルツルした表面に変化し、周囲の風景や撮影中のスマホが写っています。

この後は、固いロジウムを取り去る作業です。