エメラルドピアスをリペア

ピアスポストをロウ付け加工

エメラルドピアスのポストが折れてしまったということで、お直しを承りました。

欠けやすいエメラルドにも接着剤がたっぷり付いていましたので、爪を起こす工程がとても難しかったです。

接着剤で固まったエメラルドと爪の間に工具を0.1ミリでも差し込むことは御法度です。エメラルドが欠けてしまいます。

石留め時にはエメラルドを固定しなければなりませんが、エメラルドに力を加えてはなりません。割れます。

エメラルドは熱にも衝撃にも弱いです。
炎を当ててポストをロウ付けするためにはエメラルドを外さなければなりません。
大切にそっと注意深く扱うとてもデリケートな宝石です。

エメラルドを超音波洗浄することもダメです。エメラルドが欠けます。丁寧に手作業で研磨剤を取り去ります。

プラチナロウでポストをロウ付けした後は、磨いて、エメラルドを石留めして、また磨いて、洗って、乾燥させて、いちばん緊張する宝石のメンテナンス無事完了です。

ダイヤモンド石合わせ

スイートテンダイヤモンドリング

ダイヤモンドが1個無くなってしまったので、と、メンテナンスにご来店くださいました。

拝見しますと、K18の爪が擦り減ってしまい薄く小さくなっています。押さえる力がなくなり、ダイヤモンドが外れたようです。

爪を拡大して見ると4本がダメになっていましたので、その爪を立て直して、ご用意したダイヤモンドを入れてお直しするお話しで承りました。

お預かりして修理に取り掛かる時にもう一度確認すると、6本の爪を立て直した方が良いことが分かりましたので、サービスでお直し加工しています。

爪を立てるところに穴をあけて、ロウ付け面積を広くし、強度を高めました。

ご依頼くださり誠に有難うございました。