チェーンが切れてしまったので直してほしいです。
見てみると、綺麗に直ることが分かりました。
K18チェーンより少し融ける温度が低いK14ロウなどの適切な金ロウを選んで融かしつけます。
なまった会話がご愛敬。
はい、もう預けます、と話題終了。
切れたネックレス
切れたボールチェーンのお直し

ゴールドのボールチェーンが切れて使えないので、と、修理にお持ちくださいました。
拝見しますと、所々に赤や黄色の樹脂がカラフルで綺麗なネックレスです。K10ゴールドのボールの穴が大きくなってしまって軸が抜けたようです。
下の画像のように滑らかに動くようにお直ししたいと思います。

ベネチアンネックレスロウ付け


一か所が引き千切れてしまったプラチナのベネチアンネックレスをお預かりしました。
修理個所が分からないように、自然に滑らかに動くように、綺麗にロウ付け修理いたしました。
以下が修理工程です。

隙間にちょうど入る体積のプラチナロウを、バーナーの炎で融かし込みました。
SVネックレスのロウ付けメンテナンス

数か所をロウ付けしましたので、酸処理をしてから、力を加えないでそっと磨き仕上げを施して、最後はロジウムメッキで全体を綺麗にしました。
発送による納品をさせて頂き、お客様が喜んでくださいました。
ご依頼くださり誠に有難うございます。
切れたネックレスのロウ付けのこと
ネックレスの修理についてお客様にご質問されましたので、お答えいたしました。
「チェーンの修理などはどのようにすればいいのですか?」
『切れた所は、はめ込んでからロウ付けします。捻れているところや外れているところはそれぞれの個所ごとに綺麗に直していきます。

人によって得意不得意があると思いますが、チェーンのロウ付けは毎日色々な作業をして、3~6か月もすると上手くなってくると思います。』
•••そのようにお答えしました。
プラチナ地金は融点が高いですのでバーナーで炙ってもチェーンは融けませんが、ゴールド地金は融点が低いですのでうっかりするとチェーン本体が融けてしまいます。
特に細いチェーンのロウ付けは、炎の温度を間違えると何コマも融けたり、団子になってくっついてしまったりしますので、ゴールドやシルバーの地金を加工する時は要注意です。
自分のチェーンなら諦めもつきますが、お客様のチェーンがそうなってしまうと大変ですよね。ですので、とりあえずは3~6か月ほどは太い目のチェーンでロウ付け技術を磨く修行をして、それから徐々に細いチェーンのロウ付けに慣れていかれると良いと思います。
ジュエリーのどんな加工でも出来るようになるには、毎日頑張っても、最低10年位の時間が必要と思います。