3種類のリング サイズお直し

ダイヤモンドとタヒチ真珠と赤珊瑚の指輪
よく輝くダイヤモンドと品質の良い大きなタヒチパールと大粒の赤サンゴ。
サイズお直しを承ったリング3種類です。

ダイヤモンドは硬くて普通の熱や酸にも強いですが、真珠と珊瑚は熱にも酸にも要注意です。

サイズ直しの時に、高温になったリングを素早く水に浸けて急冷します、といつかのエントリーに書いたように思いますが、基本的に宝石部分は水には浸けません。
もし、なにかの手違いでダイヤモンドが高温になってしまっていたら、急冷すると石にヒビが入るような事故が起きるかもしれません。

また、希硫酸にいきなり浸けるような習慣がある場合は、宝石部分を液に浸けなくても、高温に焼けた金属の腕部分が液に浸かることで酸がいきなり沸騰して霧状になり、付着してパールもサンゴも侵されます。

質の良い大粒の珊瑚は数十年かかって珊瑚樹が成長して採れるようになりますので、一度誰かに乱獲されてしまうと今後数十年は手に入りません。採取しないでそっと育てていると30年位前に四国の業者から聞きましたが、気の毒なことです。
億に何個の0がつく数字になるのかは知りませんが、それだけ日本にマイナスになってしまいました。
子や孫がこれから欲しいと希望する場合は、今後何十年間かは国産品ではなく輸入品となってしまった品に代金を払うのですね。

あこや真珠と珊瑚は有機質で、かつてはどちらも日本で採れる宝石でありましたが、今ではもうすっかり時代が変わってしまいましたね。

きれいな品質の良いこのようなジュエリーは貴重品です。

珊瑚のリング

珊瑚の帯留めを指輪に加工するご依頼を頂きました。

サンゴ帯留

デザインは変えないで、とのご希望です。
元の枠を利用してシンプルな指輪にして欲しいとのご依頼ですので、石座を補強してからリング部分と結合させました。

サンゴ帯留めを指輪に

半球の珊瑚はピカピカに照り出し研磨をしました。
元は大粒で貫通穴の開いた丸球のようでしたが、半分にカットされて帯留めに制作してありました。
下部が特に汚れていましたので、きれいな照りが出るように丁寧に加工しています。

帯留め枠は形を整えて、補強加工をしてからリング部分にバランス良くロウ付けしました。

 

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珊瑚リングにリメイク

珊瑚リングの加工が完了しました。